軽井沢周辺にあるスキー場の特徴・周辺情報などをまとめました。
東京から新幹線で約1時間と好アクセスが売りの「軽井沢」。夏は避暑地として観光客が多く訪れるこの場所は、冬になるとスキーエリアへと姿を変えます。軽井沢のスキー場の紹介と特徴をまとめました。
時間がない方は「まとめ」に簡単にまとめていますので、そちらまでどうぞ!
目次
軽井沢のスキー場の特徴
このエリアの特徴は大きく分けて3つあります。
首都圏から近い
新幹線を使えば東京から約1時間。車でも練馬I.C.から約2時間と、めちゃめちゃアクセスが良いのが強みのひとつです。
移動時間を必要最低限にとどめて、その分ゲレンデで長く楽しむことができます。関東近郊にお住まいの方でしたら、日帰りでも全く問題ありません!
オープンが早い
他のエリアと比較すると、毎年オープンが早いことが挙げられます。
軽井沢プリンスホテルスキー場は、11月上旬オープンと、長野県内ではトップ・全国でもトップクラスのオープンの早さが自慢です。
これは、人工雪が大きく関わっています。10月上旬から毎日コツコツと雪づくりをすることで、新潟などの天然雪スキー場と違い天候に左右されないゲレンデづくりが出来るんです。近年、世界的な異常気象に起因して冬場でも暖かくなってきていますが、こういった暖冬などの気象条件にも左右されにくいのが強みですね。
晴天率が高い
軽井沢エリアのウインターシーズンの晴天率は約80~90%。
雨だけでなく雪もあまり降りません。雨に降られる心配をしなくてよいというのはスキーヤーにとってありがたいですよね。軽井沢なら、ウエアがびちゃびちゃにならずに済むことが多いです。
では、個別にスキー場を見ていきましょう。
代表的な3つのスキー場を、アクセス・コース・リフト・レンタル・周辺施設・食事(ゲレ食)・宿泊などの項目に分けてご案内いたします。
軽井沢プリンスホテルスキー場
アクセス楽々!あらゆるニーズに応えるアフタースキーが魅力(初~上級者)
アクセスの良さ★★★★★
ゲレンデ充実度★★★☆☆
料金の安さ★☆☆☆☆
アフタースキー★★★★★
宿泊付帯施設★★★★★
まずハッキリさせておきたいのが、「軽井沢町」にあるスキー場は、厳密に言うとここ、「カルプリ」だけです。ほかにも「軽井沢」と名前の付くスキー場は数か所ありますが、アクセスを見ると他県(だいたい群馬県)にあったりします。
軽井沢プリンスホテルスキー場は、軽井沢駅から徒歩約10分!タクシーならわずか1分!という超駅チカスキー場となっています。人工雪ゲレンデなので毎年11月上旬にはオープンしており、3月までスキーを楽しめます。その他、スキーを履かないでも山頂からの景色を楽しめる「観光リフト」やナイトアクティビティーも楽しめます。
また、軽井沢中心部に位置しているため周辺施設も充実。ショッピングや温泉、多彩なホテルでの宿泊まで、あらゆるニーズにこたえるスキー場です。
ゲレンデ・コース
全10コース(初級5コース、中級2コース、上級3コース)
半数が初級コースで、山頂から最下部まですべて初心者コースで降りてくることも可能です(トップからゲレンデ最下部まで最長1,200m)。全体的には初心者に優しいレイアウトとなっておりゲレンデデビューの方にも安心です。
中級者の方には広いバーンで思いっきりカービングターンが楽しめる「パラレルコース」、軽井沢のパノラマが一望できる「パノラマコース」など、上級者の方には最大傾斜30°を誇る「アリエスカコース」など、比較的コンパクトなスキー場ながらも多彩なコースバリエーションが魅力です。バランスよくまとまっているので、人工雪の雪質さえ目をつぶれるなら誰でも満足できるスキー場と言えるでしょう。
リフト料金
トップシーズンでは、リフト1日券(おとな)¥5,700、4時間券は¥5,200。このリフト料金にプラスしてICカードのデポジット¥500がかかります。人工造雪にかかる費用がかさむということもあり、やや割高になっています。
西武系列のSEIBU PRINCE CLUBに入会すれば¥500ほど安くなりお得です。カード作成・年会費などは無料なので作っておくことをおすすめします。
また、小学生まではリフト券が無料になるという、ファミリーにおすすめの「キッズフリープログラム」や、長い春休みを持て余した大学生におすすめの「平日20才リフト無料」などもあるので条件が合えばお得に楽しむことが出来るでしょう。
2019-2020シーズンよりICリフト券&自動ゲートシステムを導入しています。ICカードを持ち帰ってWebでチャージすることで2回目以降リフト券売り場(トップシーズンは長蛇の列になります…)に並ばずにゲレンデへ直行できる「ダイレクトイン」も可能になりました!
レンタル
スキー場のスキーセンターに隣接するレンタルコーナーで借りることが出来ます。
板・ブーツ・ストック・ウエアが付いた1日セットで¥5,500、4時間セットで¥5,000です。ちなみにスノボも同額です。
こうしてみると若干割高ですが、基本的には数年以内の新しい型式の板を取り揃えていますので性能に関しては心配いりません。
また、宿泊者用ゲレンデにはなりますが、ウエストエリアの「アクティビティーホール」内のレンタル施設では「ブランドバイキング」を導入しています。さまざまなブランドの板を何度でも試乗会感覚で乗り換えできるシステムですので、宿泊を兼ねたスキーで、いろんな板を履いてみたい方にはオススメです。
ちなみに、レンタルには小物類は付いていませんので、買っていくかスキーセンター内にあるショップでの購入を検討しましょう。
周辺施設
周辺施設の充実度合いは、今回ご紹介するスキー場の中でトップクラス!
徒歩圏内には約240店舗を擁する「軽井沢・プリンスショッピングプラザ」があります。スキー×ショッピングというのも珍しい組み合わせですが、お買い物好きな方にはオススメです。
車でお越しの方は、隣駅の中軽井沢へ行けば「トンボの湯」や「立ち寄りの湯 軽井沢千ヶ滝温泉」がありますので(車で20分ほど)、スキーには温泉がマスト!という方は行ってみてください。
その他、駅の反対側にはお土産屋さんや食べ歩きに最適なお店、信州料理レストランなどさまざまな店舗が軒を連ねる旧軽井沢銀座などの観光スポットもあります。スキーだけじゃ飽き足らない方には、買い物・観光・グルメ・温泉などなんでもあり!ということで絶好のエリアだと思います。
ゲレ食 (ゲレンデ×食)
行列のできる軽井沢イタリアンの名店「プリモ」や、風味豊かな信州そばを味わえる「そば蔵 丁子庵」、雪上で食事やアルコールを楽しめる「スノーバル ヴィゴーレ」、ギガトンプレートなどデカ盛りメニューも取りそろえたゲレンデ直結の「レストラ アゼリア」やケバブのキッチンカーなど、約10もの店舗がスキーセンター周辺にズラリと揃っています。
目移りしてしまいそうなほど多彩な店舗が揃うので、お好きな昼食を選ぶことが可能です。スキー場内で完結するのがうれしいですね!
宿泊施設(ホテル)
プリンスホテルグループということで、宿泊施設はかなり充実しており、「軽井沢プリンスホテル ウエスト・イースト」、「ザ・プリンス 軽井沢」、「ザ・プリンス ヴィラ軽井沢」の全4館のホテルがあります。
グループや家族連れでしたら、最大8名まで宿泊可能な戸建てのコテージタイプがおすすめです。スキー目的ならゲレンデから徒歩圏内の「軽井沢プリンスホテル イースト」が最適でしょう。
ただ料金が少し高いなーとお思いの方は、アパホテルやチサンインを始めとしたビジネスホテルや安めのホテルもありますので、お財布と相談してください。
・住所:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢
・期間:2021年11月3日(水・祝)~2022年4月3日(日)
・アクセス: 北陸新幹線軽井沢駅南口からタクシーで約1分または徒歩約10分
・TEL:0267-42-5588
・公式サイト:https://www.princehotels.co.jp/ski/karuizawa/winter/
ASAMA2000パーク
自然雪を味わうバリエーション豊かなゲレンデ(初~上級者/ ガチ勢多め)
アクセスの良さ★★☆☆☆
ゲレンデ充実度★★★★★
料金の安さ★★★★★
アフタースキー★☆☆☆☆
宿泊付帯施設★★★☆☆
長野県小諸市「高峰高原」に位置するスキー場。軽井沢から車で約1時間でアクセス可能な距離です。
グネグネとうねるような山道(チェリーパークライン)を上へ上へと目指していくとゲレンデが広がっています。
山の上ということもあり、「軽井沢は曇りだけど高峰高原では雪」ということもよくありますし、「ブラックアイスバーン」と呼ばれる、一見濡れているように見えるけど実は凍っている道路状況も冬の期間は散見されます。ですのでスタッドレスタイヤは必須です。
ちなみに軽井沢駅から無料シャトルバスも出ているので電車でのアクセスも可能です!予約制なので注意してください。
オープンは11月末で、4月頭までスキーを楽しめます。ASAMA2000は、標高約2,000mと高所にあり、軽井沢周辺エリアでは珍しくパウダースノーも楽しめます。
ゲレンデ・コース
全6コース(初級2コース、中級3コース、上級1コース)
コースの本数は少ないものの、幅が広く気持ちよく滑り降りることが出来る1枚バーンの「STAGE3」や、起伏やうねりのある攻略性の高い「STAGE2」、降雪後はパウダーを楽しめる「ANTELOPE」など多彩なコースが広がる、どちらかというと玄人好みのスキー場となっています。
定期的に基礎スキー大会が行われたり、プロスキーヤーにも定評のある斜面設定。幅が広い斜面もあり、カービングターンでかっ飛ばしたり、とにかく滑っていて気持ちのいいスキー場です。
リフト料金
平日だと、リフト1日券(おとな)¥3,000、土日祝日の場合¥4,000です。
また、小中学生は全日1,000円、19才はリフト無料・20才はリフト料金半額と、とってもお得な料金設定となっています!おとなの方も平日を選べば断然安い!ということで、このエリアでは他の追随を許さない安さ。ASAMA2000恐るべしです。
レンタル
レンタル設備は、エキスパートでも満足できるくらいに充実しまくってます。
板・ブーツ・ストックが付いた1日セットで¥4,500、半日セットで¥3,500です。ウエアを別途レンタルすると¥3,000追加になります。また、サロモンやアトミックなどの最新モデルを4時間¥5,000でレンタルすることもでき、これはもうまさに試乗会のよう。
とはいえ、ウエアがないから全部レンタルしたいという方は合計で¥7,500とややお高めですね。ですのでASAMA2000に行く場合、ウエアは自分で持って行った方がお得です。
周辺施設
周辺には、基本的に何もない!
雪しかないです!山の上だから。
高峰高原から山を下りて行けば軽井沢ですので、まあ観光を楽しめるのですが、ゲレンデ周辺でとなると何もないです。ある意味ストイックなスキーヤーの方にはおススメです。
スキー+αを期待してくると「あー、何もないなー」と思います。ただ、スキー以外のアクティビティーをお求めの方は、ガイド付きのスノーシューツアーもありますよ!白銀の世界で、動物たちの足跡をたどる非日常的な探検、なんていかがでしょう?
ゲレ食
ゲレンデ内には2か所、レストランがあります。
スキーセンター内のメインレストラン「カフェテリア ラクーン」は全350席の広々空間。ビーフシチューやカレーうどん、ちゃんぽんなど、スキー後にうれしい温かいメニューが勢ぞろい!リフト乗り場近くにある休憩所「ブレイクスポット キャナディ」では、ホットドッグなどの手軽なメニューをお楽しみいただけます。まあ、お腹をいっぱいにするには十分です!
宿泊施設(ホテル)
2019年12月、「高峰マウンテンホテル」が誕生!かつての高峰マウンテンロッジからデザインを一新し、ツインルームやフォースルーム(4名宿泊可)を内在したスタイリッシュでモダンな空間に生まれ変わりました。
その他、全客室から標高2,000mの眺望を楽しめる「高峰高原ホテル」もあります。
当然山を下りれば宿泊施設はたくさんありますが、スキー終わりに峠道を下っていくのもなかなかシンドイので、スキー場からのアクセスや手軽さと料金を総合的に考えると、公式ホテルに宿泊するのがおすすめです。ぜんぜん日帰りできる距離ですけどね!
佐久スキーガーデン パラダ
ファミリーや超初心者が練習するならここ!日本で唯一のI.C.直結ゲレンデ。(スキーデビュー~初級者/ ファミリー多め)
アクセスの良さ★★★★☆
ゲレンデ充実度★★☆☆☆
料金の安さ★★★☆☆
アフタースキー★★★★☆
宿泊付帯施設★☆☆☆☆
全国でここだけ!佐久平I.C.直結の異色なハイウェイゲレンデです。移動手段に車を使用する場合、高速道路のインター直結なのでストレスフリーで到着です。
約80%が初中級コースで成り立つビギナーにぴったりのコースレイアウトと約90%を誇る晴天率の高さが自慢です。他の行き先があって寄り道ついでにサクッと滑りたい方や雪道や冬の峠道の運転に不安を覚える方にはぴったりですね!
ゲレンデには全部で6コースあり、基本的には小さなお子さまのいるファミリーや超初心者の練習に適したゲレンデとなっています。逆に言うと上級者はつまらないと思います。というか基本、このスキー場で上級者を見ません。
12月末から3月末まで楽しめますよ!
ゲレンデ・コース
「北パラダ」と「南パラダ」の2つのエリアに分かれています。
コースの長さは平均するとだいたい500m程です。
南パラダは上級者コースの「ビバーチェ」と緩斜面「雪の広場」の両極端な2コース。北パラダは、「ラルゴコース(初級」」、「レガートコース(中級)」、「カンタンテコース(初~上級)」、「デュエットコース(初級)」の4コースです。
下に行くほどコース幅の広い緩斜面が広がっていますので、初心者の練習にもってこいですね。
また、この「パラダ」には絶好の浅間山ビュースポットがあるのも特徴。特に中級のレガートコースから正面を向くと雄大な浅間山が目の前にそびえていて絶景です。
上級コースになるとややコース幅が狭く、カービングで気持ちよく大回りするのには若干不向きですが、来場客の大半がお子様連れのファミリーでいわゆる「ガチ勢」が少ないため、上級コースがガラガラで、ある意味穴場になっています。
スキーセンター前には食事や休憩をとれる広いスペースがあり、子供の滑りを見守っているお父さんお母さんがくつろいでいます。やはりどちらかというと子供のスキーデビューや初心者の練習に向いていると言えます。
また、暖冬傾向の12月や3月は雪が解けてしまってコース幅がかなり狭くなっていることがあります。造雪能力がちょっと弱い感が否めません。
リフト料金
ハイシーズン リフト1日券(おとな)¥4,500。平日・土休日同料金です。短時間だけ滑りたい方は、夕方券(15:00~16:30)¥1,500がおすすめ!
1日券で見ると、ASAMA2000以上、カルプリ以下ですね。まあ、規模を考慮すると「正直そこまで安くは…ないかな」といった感じですが、その分車でのアクセスが抜群に良いというところで折り合いをつけましょう。
レンタル
スキー3点セットで¥4,400。ウエア(¥3,800)追加で¥8,200。スノボセットも同料金になっています。
まあ普通に充実しています。ヘルメットも単品でレンタルできるので身軽に行って安全に滑ることができますよ!
周辺施設
それはもういろいろあります。I.C.があるということは、高速降りれば普通の町です。ごはんにもお買い物にも困りません。
さらに、南パラダのセンターハウスには日帰り温泉「みはらしの湯」なる温泉があります。日帰り温泉といっても、八ヶ岳連峰まで見渡せる絶好の眺めの露天風呂や、炭酸風呂にサウナ、岩盤浴(別料金)までそろっている充実しまくりの施設です。温泉も清掃が行き届いておりすごく綺麗です。「スキー×温泉」の黄金タッグを求めるスキーヤーの皆さまには堪らないですね。
ただ、軽井沢中心部でショッピングや観光をしたい方にはちょっと遠いかなという感じです。
ゲレ食
昼食なら、南よりも栄えている「北パラダ」がおススメ。ゲレンデ正面のカフェテリア「ロッソビアンコ」では、ステーキ丼・ネギトロ丼・厚切り三元豚のネギ塩カルビ丼などを筆頭にバラエティー豊かなメニューが揃います。窯焼き本格ピザや、断面が美しい“萌え断サンド”など片手で食べられる軽食が揃う「ヴェルデ」や醤油・味噌を始めとした種類豊富なラーメンがいただける「らーめん屋さん」も!かなりの充実度合いなので、目の届く範囲でお子さまを滑らせておいて自分はグルメ満喫!なんてこともできますよ♪
ちなみに「南パラダ」にもクリスピーピザや神津牧場のジャージーソフトが食べられるレストランがあるので、温泉と合わせて楽しんでも良いかもしれませんね。
宿泊施設(ホテル)
ここまで読んだあなたはお気づきだと思いますが、ここは宿泊するところじゃないです。車で経由するところです。車の中で寝るのも結構ですが、そもそも日帰りにこそ適しています。どうしても泊まりたいあなたは町中に星の数ほどあるホテルの中から探してください。
まとめ
まとめると以下のようになります!
・アクセスの良さ:軽井沢プリンスホテルスキー場、パラダ
・中~上級者向け:ASAMA2000
・初心者向け:パラダ
・とにかく安く済ませたい:ASAMA2000
・周辺施設充実度:軽井沢プリンスホテルスキー場
どのスキー場も強みと弱みがあるので、あなたが「スキーに何を求めるか」でチョイスは変わってきます。一番優先したい項目をもとに選んでみてください。
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