スキーの滑り方

【図解】スキー検定「総合滑降」合格に向けた集中講義!スピードを繋ぎ合格を掴み取れ!

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スキー検定(バッジテスト)の「総合滑降」のコツと合格ポイントについて解説しました。

今回は20-21シーズンより検定種目に復帰を果たした「総合滑降」について解説していきます。

「総合滑降なんて、動きを見せて適当に滑れば合格できるっしょ!」というスキーヤーが続々と落とされる新種目「総合滑降」。なめてかかると減点される、意外と油断できない種目です。そこで今回は、どんな軌道を描けばよいか?から、検定員はどこに着目しているか?など合格に向けたポイントを総ざらいして行こうと思います。

なお、総合滑降を習得するためには基本的な技術の習得が必要不可欠です。1級大回りや小回りを事前におさらいしておいてくださいね!

スキー検定1級種目「総合滑降」とは?

フリー滑走とも呼ばれるこの種目、20-21シーズンを機に「横滑り」とバトンタッチで登場した種目です。

斜面設定はほかの整地種目と同じく、急斜面・ナチュラルです。春の全然滑らない雪でも、ツルツルのアイスバーンでも、どんな荒れた状況でも演技をしないといけません。つまり、滑りの柔軟性や応用力も試されます。

そして、フリー演技と言われるだけあって、滑り方は自由。大回りや小回りなど、2〜3種類の滑りを組み合わせて好きなように滑り降りればいいんです。ここだけ聞くとなんだか簡単そうですよね笑

でも意外と合格率の低い種目でして、20-21シーズン苗場スキースクールのデータでは、合格率は約40%。小回りについで2番目に難しい種目となっています。

自由演技だからこそ、どうやって滑ればいいのか、何をみているのかが分かりづらいという声もよく聞きます。それでは早速、合格のポイントを具体的にみていきましょう!

スキー検定1級「総合滑降」はスピード感がすべて

総合滑降での評価ポイントは、基本的にはスピード感ある滑りをしているかどうかに尽きます。

さまざまな大きさのターンを組み合わせるということは、それだけスピードが落ちやすいということ。特に1級の「基礎パラレルターン小回り」はスピード制御要素の強い「ずらし」を使った滑りでしたよね?なのでスピードが遅くなりやすいんです。

ただ、そんなスピードが落ちやすい状況の中でもスピード感をもって滑りましょう!という部分が重要になってきます。それではどうしたらスピード感をアピールできるのか?具体的に見ていきます。

最初は大回りが鉄則

滑り出しは大回りで開始するのが鉄則です。大回りから入ることで、最初から加速していく、積極的な滑りを魅せることができます。

逆に最初に小回りを入れてしまうと、最初からスピードダウンの要素が強く、スピードに乗り切れない「つまらない滑り」に見えてしまいます。ですので、最初は大回りでスピードに乗って行きましょう。

もうひとつ。大回りは本当に大きく回ってください!検定員目線では、大回りのターンサイズが小さいと、ほかの小回り系を挟んだ時に滑りの違いがよくわからなくて混乱します。斜面を横幅いっぱいに使って演技すると、リズム変化のときにメリハリがついて見栄えがしますよ!

小回りではなく中回りを挟む

大回りの途中で小回りを入れると減速要素が大きくなります。滑っている中でいきなり「ずらし小回り」を使うと急激にスピードがなくなってしまうんです。特に「ひねり」要素の強い小回りを入れるとスピードが落ちやすく、また一気に滑りに「こじんまり感」が出てしまいます。

さらに、ハイスピードの中で小回りを挟むのは少し危険です。なぜなら、コントロールが効かなくなりやすいから。大回りで推進力を得た高速域の中では、急に板を小さく動かすのが難しいため、足が外れたり、スキー板を上手く回せなかったりリスクが付きまといます

そんな中で便利なのは中回りです。大きめの小回りと考えれば分かりやすいですね。これならスキー板のコントロールも容易で失敗のリスクが軽減できます!さらにはスピード感も出せるので非常におすすめです。

可能であれば…ですが、1級で習得するカービング大回りの動きのままターンサイズを小さくして、カービング中回りをしましょう。外側のスキーのエッジに乗っていくイメージですね。

横移動が多すぎるとスピード感がなくなる

横へ横への動きが多いとスピード感がなくなってしまいます。

大回りで横へ移動するにしてもカービング性能を活かしたエッジングで推進力を得る滑りを心がけ、小回り~中回りも横のスペースとあわせて縦の落差を取って滑ることでスピードに乗った演技をすることができます。

実際僕も本番の検定でスピード感がない滑りで不合格だった受験者を見てきましたが、横方向の移動が多すぎて、下から見ると「全然落ちてこないな~」というイメージが持たれやすいです。

総合滑降のおすすめ構成案

さてそれでは、今まで解説してきたポイントを押さえたうえで、おすすめの構成案をご紹介します。

おすすめ案ですが、実は意外とシンプルで、大回り~中回り~大回りの構成です。個人的な経験も踏まえて断言しますが、この構成が最も失敗が少なく、スピードに乗りやすいです。

「え、こんなシンプルなんで良いの?合格点出る?」と思うかもしれませんが、実際、僕はこの構成で合格点を出しています。検定員もそこまで複雑な構成は求めていません。凝った構成よりも確実にできて分かりやすい演技でアピールすることが重要です。

ちなみに、斜面をギザギザに進む「ギルランデ」は1級検定ではやらない方が無難。上級者向けの滑り方なだけあって、ミスを誘発しやすいです。

まとめると、自分のできる滑りを組み合わせることが合格への近道ですよ!

その他の合格ポイント4選

スピードを維持しながら、しっかりコントロール出来ていれば合格点は獲得できるでしょう。

ただ、より完成度を高めて加点を狙っていくには、その他にも意識したい細かいポイントがいくつかあるので4つ厳選してご紹介していきます。

外足荷重意識を常に持つ

スキーにおいて外足荷重は絶対です。

内足に体重を乗せた滑りをしていると、特に荒れた斜面においては、大回りから中回りになったときに外側の足が浮いてしまうミスが起きがちです。足が外れると減点要因となるので気をつけてください。

外足荷重は基本中の基本。言うまでもないことだと思いますが、改めて頭に入れておいてくださいね!

エッジングの滑り(カービング)が基本

総合滑降では、カービング主体で滑ります。感覚的に、ずらしはあまり使いません。大回りはもちろんのこと、中回りでもカービングを心がけましょう。

ただし、小さいターン弧の滑りでは、大回りくらいエッジを強く踏み込むと反発力が大きくなりすぎて制御不能になりやすいです。

大回り=しっかり板を押して反発力を使う、中回り=踏み込まず若干のズレを使う、とスキー板を押す強さと滑り方を適宜調整することで、スピード感があり安定感のある滑りに近づけます。

ゴールできっちり止まる

他の種目にも言えることですが、ゴール地点ではしっかり停止しましょう。

ピタッと停止できない滑りは制御できていない滑り、つまり「暴走」ととらえられ、減点される可能性があります。意外と忘れがちなのですが最後に足を揃えて綺麗に止まるところまでが検定なので、最後まで油断しないようにしてください!

自主練習でも構成を意識する

総合滑降の練習をするときは、決めた構成通りに滑りましょう。

自分の中で決めた構成通りに何本も滑走することで、自分が苦手な部分や注意すべきポイントが見えてきます。「あ、ここで足が外れやすいな~」とか、「ここでスピードが出すぎるから少しだけターン弧を大きくしよう」など、自分なりの改善を重ねていくことで、どんどん滑りがブラッシュアップされていきます。

まとめ

総合滑降は、大回りや小回り~中回りなど1級合格に向けて特訓したすべての滑りを組み合わせる、いわば総括です。なのでまず最初に個々の滑りの技術を磨くことが必要不可欠です。そのうえで滑らかにターンを繋いでいく技術と構成力が求められます。

大回り~中回り~大回りの構成なら、動きに無理がないため失敗しにくく、また、スピード感も見せることができます。暴走にならないよう、きちんとスキー板をコントロールできる範囲で速さを追い求めていきましょう。

伝えられることは以上です。さあ、それではスキー検定1級合格に向けて頑張っていきましょう!

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