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スキー初心者【大人】が滑れるまでの時間&最速で上手くなる方法

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元インストラクターが初心者スキーヤー(大人)が習得するためのコツをお伝えいたします。

一般的に「大人になってから語学を始めると習得するまで時間がかかる」とよく言われますが、では同じように「大人になってからスキーを始めると習得するまで時間がかかる」とも言えるのでしょうか?あなたはそんなこと考えたことありませんか?

たしかに実際、レッスンをしていると大人より子供のほうが上達は早い傾向にあります。それはなぜなのでしょうか?また、大人が最短でスキーを上達するにはどうすればよいのでしょうか?さっそく解説していきます!

なぜ大人になってからスキーを始めるのは不利なの?

なぜ大人は上達が遅いと言われるのか。反対に覚えるのが早いと言われている子どもと比較していきましょう。

恐怖心

まずは心理学的側面から。
長く生きていればいるほど、それだけ多くの経験を積んでいるものです。恋愛や旅行、嫌な上司との付き合い方まで、人はさまざまな経験を土台に、その記憶を応用しながら生きる術を模索して生きています。この経験の差が子どもと大人の違いですね。

その記憶の蓄積の中でも、ケガをしたという「マイナス方向の」経験も子供より多いはずです。人によってはトラウマとして記憶に残っている方もいらっしゃるでしょう。何が言いたいかというと、「大人は転ぶのを怖がりがち」。転んで筋が断裂したら嫌だ~とか考えてしまうわけです。

また、大人は子どもと比べて視線が高いため、雪面との距離が離れて見えます。より落差を感じてしまうので、より恐怖心が増幅して感じるんですね。

体の硬さ

この現代社会において、基本的に、大人は体が硬くなる傾向にあります。1日中デスクワークをして帰ったらビール飲んでごろごろして寝るだけ…。そんな生活を続けるうちに、筋肉量が減少⇒動きたくなくなる⇒ますます筋肉量減少⇒ますます動きたくなくなる…といった負のスパイラルに陥っています。

そんな少ない筋肉量で動こうとするため、筋が痛みやすくなり、ますます硬くなってしまうんです。このような理由で、スキーを履いて滑ろうと足を開いたときに痛みが走ったり、思うように動けなかったり支障が生じやすいです。その分子どもは普段から運動量が多く筋肉が柔軟なので思うように動けるわけですね。

大人がスキーを始める際の「強み」

スキー習得に関して、上で書いたように子どもに劣る部分もありますが、大人にだって有利な部分があります。

理解力(考えて動くこと)

大人が子どもより圧倒的に秀でていること。それは、深く考えて動けることです。ですので、僕の経験から言って、大人に対するスキーレッスンでは「〇〇すると〇〇だから、こういう動きになります」と、理論立てて指導することが非常に多いです。というのも、運動のメカニズムを頭で理解・整理した上で動くことが出来るから。

実はこれってめちゃめちゃ強いです!スキーレッスンを受けていると、谷回りや内足・外足荷重・アンギュレーションなど、専門用語がバンバン飛び交います。頭をフル回転しないとなかなか理解が難しい理論なども登場するので、「理解して、運動する」という能力が成長には大事なんです。子どもだってある程度教えれば感覚的に滑れるようになります。でも、「はい、じゃあ外側の足に体重を乗っけてみよ~」くらいは分かっても一定以上の上達は難しいです。「谷回りを意識して外向傾で~…」とか、まずわからないですからね。つまり、感覚でスキーをするには限界があり、上手くなりたいのであれば、理解力が必要不可欠になると、そういうことなんです。

ここら辺で一旦まとめてみましょう。
傾向として、スキーを始めるうえで、①体は硬い②恐怖心もあるけど、学習能力はあるよ、と。ではこれらの欠点を踏まえたうえで上達するためにはどうすればよいのでしょうか?

大人がスキーをマスターする最短ルートとは?

実は大人の欠点である①体が硬いことと=筋肉量が少ない②「転んでケガしたくないなー」という恐怖心は繋がっている部分が多く、なんとか①を克服して、筋肉を付け体を柔らかくすれば、脚部を無理に捻ったときにグキッと行くことも少なくなります。そして、「転んだくらいでは怪我をしない」と脳内に刷り込むことが出来さえすれば自信につながりどんどん斜度のあるコースにもチャレンジできるようになり徐々に恐怖心は薄れていくことでしょう。

なので体力をつけることが真っ先に必要です。じゃあ、走り込みや筋トレをしたら良いのか?スキーに必要な筋肉は「マラソン」など他の種目と異なりますので、スキー用の筋肉をつけることが大事。つまりスキーをしていく中でスキー用の筋肉を少しずつ鍛えていけばOKです。要は実践あるのみ!

[前提として]スキー前には入念なストレッチをする

これはもうそもそもの前段としてですが、大人の皆さんは特に、事前の準備運動に全精力を注いでください。

スキーの講師時代(バイトですけど…)、どのレッスンでも一番最初にする最重要事項が「準備運動」です。スキースクールで怪我をした!となると、スクールにとっても受講者にとっても、双方にマイナスです。だから受講者のケガを防ぐために必ずストレッチをするんですね。

この運動前のストレッチは「ダイナミックストレッチ」と呼ばれ、動きながら心拍数を上げて筋肉を動かすストレッチです。いわゆるウォーミングアップですね。わかりやすいところで言うと、小学校でやる準備体操!足を前後に大きく開いて前足のふとももにグーっと体重を乗せたりするあれです。スキー前に準備運動を行うだけでも、怪我をする確率がぐっと減ります。体をほぐして硬さを軽減する効果もあるのでとっても大事です。

スキースクールに入る

最も効率的に上達するためにはこれしかないです。というのも、スキースクールは、しっかりと個人個人の技術レベルを見ながらレッスンを組み立ていくので、その人に合ったレベルのレッスンを提供してくれます。完全な初心者用のコースもあり、スキーの履き方から、ひとつずつ丁寧に教えてくれますよ。

また、グループレッスンなどで一緒になる他のスキーヤーを見るとライバル心で「もっとうまくならないと!」とやる気も出てきます。

自分は滑れないのに目の前をなんなくスルスルと滑って行く子どもたちを見るとくやしさもありきっと夢中になるはずです。そして、レッスンの前には上で話した「準備運動」もできますので、すべて1日のレッスンで完結します。

【基礎】スキースクール受講の流れはこちらの記事で解説しています。

スキー検定(バッジテスト)を受けてみる

これは、ある程度滑れるようになったあとのお話です。プルークボーゲンが出来て、中級者斜面くらいなら滑れるようになったよ!という方は次のステップとして「スキー検定」を受けてみてはいかがでしょうか?

スキー検定というのは日本スキー連盟(SAJ)が主催している公式なスキーの資格です。5~1級まであり、1級まで取得するとさらにその上にも級があります。個人差はありますが、1級まで受かるのに何回も挑戦するくらい、一般的に受かるのが難しいと言われています。人生の目標にもなり、長いスパンで挑戦し続けられるのが特徴。基本的に1級まで取れば「あ、あの人きれいな滑りしているな~」と思ってもらえるはずです。

受講は3級から始めましょう。基準としては足を揃えてパラレルで滑れるようになったら。僕もモチベーション維持のために2級から受けはじめました。何がなんでも1級まで取ってやる!という気持ちでそれはもう夢中で受け続けました。同じ回数落ち続けたのですが、気づいたら周りからうまいね!と言われるようになっていました。

とにかくモチベーションの維持だったり自分の向上心を煽る意味でもおすすめです。そして、このレベルになると「外向傾」や「外足主導」などスキーの「理論」も大事になってきますが、大人の方は知識があり、理解力が秀でていますので、頭で理解して動くという能力が最大限発揮できるはずです。

スキー検定について合格のコツなども含めてこちらで詳しく解説しています

スキー初心者の大人は、どれくらいの時間で滑れるようになる?

結局のところどれくらい時間がかかるのか?まずはゴールをどこに置くかですが、プルークボーゲン(ハの字)で緩斜面を滑れるようになるのが第一段階です。ほとんどの方は、1日みっちりレッスンを受ければ出来るようになるでしょう。プルークボーゲンができれば、急斜面でない限り自由に滑ることができます。ここまで出来るだけでも十分スキーを楽しめますので安心してください。

ただ、プルークの先、パラレル(板を平行にして滑る)を習得するまでが長いです。おそらく最初のシーズンではマスターできないでしょう。最初のシーズンで滑れた方は相当胸を張ってよいと思います。きれいなパラレルターンが出来るまで3~5シーズン(年)くらいは見ておいたほうが良いです。スキー検定1級取得までは10~15シーズンくらいはかかるはず。

プルークからパラレルに至るまでに「シュテムターン」など今までやったことのない滑りも出てきます。そして、このあたりから皆さんネットなどで「スキー×滑り方」を検索することでしょう。ここで必要なのは、頭で理解してから実際にやってみること。子どもと比べ経験豊富で理解力が高い大人の皆さんは、運動の本質を理解しながらゆっくり急がず頭と体で覚えていくことが上達への最短ルートとなります。大人の皆さんの強みを生かしてチャレンジしてみてください。

【基礎】初心者の基本の滑り方はこちら

まとめ

大人の方が最速でスキーをマスターするためには、大人の強みである「理解力」を生かして頭を使いながらスキーをしていきましょう。そして十人十色の教え方を提供してくれる「スキースクール」へ行くのが間違いなく最短ルートです。それでは皆さん、良いスキーライフを。

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