スクールの受講予約方法やレッスンの流れをスキースクール講師の経験をもとに解説します。
スキーデビューを控える初心者の方から上級者の方まで、効率的にスキルアップするためには絶対にスクールの利用がおすすめです。
目次
スキースクールとは
「スキーデビューをしたいけど滑り方がわからない」「板の履き方がわからない」「リフトの乗り方がわからない」など、初心者の方にはさまざまな不安が付きまといます。
そんな不安を一気に解消したいなら、まずはスキースクールの受講をおすすめします。
基本的に、スキースクールは各スキー場の「センターハウス」といわれるメイン施設内か、ゲレンデから徒歩圏内の範囲にあるスクール・レンタル専用の建物内に拠点を構えています。初心者~上級者まで幅広いレッスンを提供しており、自分のスキーレベルに合わせてスキルアップを図ることが出来るため、スキーヤーにとっては必須の施設なんです!
レッスンの種類
スキーレッスンは主に以下の2つに分けることができます。
- 一般レッスン…4~10名単位の受講者にインストラクターが1名付く集団型レッスン
- プライベートレッスン…1組(スクールによりますが1組4名までが多いです)に対してインストラクターが1名付く個別レッスン。マンツーマンを希望するならこっち。
他にも、1時間単位の「ショートレッスン」があるスキー場もありますので短期集中型のピンポイントレッスンが受けたい方や、単純に時間がない!という方でも受講できるようにレッスンの選択肢が多いスキー場も徐々に増えてきています。
また、一般レッスンを受ける場合、年齢制限にも気を付けましょう。スキー場ごとにかなり異なるのですが「小学4年生から一般レッスン受講可能」なスキー場もあれば、「中学生から」「小学生から」などスキー場によって基準がまちまちです。事前に確認しておきましょう!一般レッスンに参加できないキッズたちは、「ジュニアコース」や「キッズコース」が設けてありますのでそちらに参加してくださいね。
レッスンの時間
レッスンは半日コース(2時間)か1日コース(午前2時間+午後2時間)から選ぶことができます。午前の部/ 午後の部という分け方もありますが、要は、午前だけ受ける?午後だけ受ける?1日ずっと受ける?という区分けです。
午前の部:10:00~12:00、午後の部:13:30~15:30で設定しているスキー場が多いですね♪
受講の受付はレッスン時間の1時間前からレッスン開始の10分前まで受け付けている場合が多いですが、移動やスキー板の用意などを考えると、30分前までには済ませておきたいです。
なお、時間設定は各スキー場により異なりますのでWebサイトから確認してみてください。
レッスンのレベル分け[全4レベル]
スキーの場合
- 初心者:本当に初めての方。板の履き方・雪上での歩き方・リフトの乗り方などから教えてくれます。卒業の目安=板をㇵの字にしてまっすぐ滑って止まれるようになったら。
- 初級者:リフトの乗り降りや板の履き方などはすでに攻略!初心者コース(~斜度10度)ならゆっくり滑ってくることはできるけど、まだ止まったり曲がったりに不安が残るな~という方。卒業の目安=スキー板を揃える・揃えないは関係なく、中級コース(斜度10~20度)を滑れるようになったら。
- 中級者:中級コースを、カーブでは少し開くけどほとんど揃えて滑れるようなレベルの方。卒業の目安=中級コースをほとんど板を揃えて滑れるようになった。
- 上級者:中~上級コースきれいなパラレルターンで滑りたい方向け。上級コース(20~30度)に挑戦できるレベルの方。
スノーボードの場合
- 初心者 スノーボードを履くのが初めてで、用具の装着~止まり方を習得します。
- 初級者 斜度のない初級コースでぎりぎりターンできる方~連続ターンの導入部分まで
- 中級者 きれいな連続ターンを目指している方
- 上級者 中級以上のコースで安定した洗練されたターンを目指している方
上級以上のレッスンはないの?
上級レッスンを卒業した方はどんな斜面でも好きなように滑ることが出来るレベルでしょう。それでもいつまでも目標を持ち続けたいという方は「小回りをブラッシュアップしたい」や「不整地を滑りたい」など個別のスキルアップを目指しましょう。ここまでくると「検定(バッジテスト)専用」のレッスンを受けるのが最も費用対効率が良いと思います。
スキーレッスンの料金
一般レッスンの場合、半日で¥3,500~5,000が相場です。中でも¥4,000の料金設定が最も多い印象です。プライベートレッスンになるとインストラクターを独占できる分、1.5~2倍の料金がかかりますのでお気を付けください。長野県にあるASAMA 2000で展開している、「初心者応援講習30分¥999(スノーボード)」をはじめ、お得な初心者料金を用意しているスキー場もありますので行く前にWebをチェックしてみましょう!
当日の流れ~受付からレッスン~
ほとんどのスキースクールは当日予約なので、以下の流れがモデルケース(一例)です。
9:00 スキー場へ到着。着替え・リフト購入・レンタルを済ませておきます。
9:30スクールの申し込みをしましょう。スクール受付にあるレッスン申込書に必要事項を記入します。レッスンを受ける時間・自分のスキーレベル(選択式)・氏名住所などの個人情報を記入し提出すると適切なコースに振り分けられます。集合場所を伝えられるので覚えておきましょう。
9:55 レッスン集合場所に集合します。点呼~みんなで準備運動があります。一般レッスンなら、初心者~上級まで4~10名単位のグループに分けられているはずです。ここでインストラクターさんや他の受講者と初顔合わせになります♪
10:00~12:00 個々のレベルに合わせたレッスン⇒最後にインストラクターさんからコメントを貰って終了
知っておきたい!スキースクール㊙情報
- 「集団レッスン、できるだけ少ない人数で受けたいな~…。」とお思いの方は、断然平日がおすすめ!土休日はどうしてもスクールが混雑しますので時間的余裕のある方は平日にレッスンを受講しましょう。通常倍以上の金額がかかるプライベートレッスンを申し込まなくても、運が良ければ一般レッスン(集団レッスン)がマンツーマンレッスンになるかも…?
- 黒姫高原スノーパークの黒姫スキー学校を始め、ポイントカードシステムを導入しているスクールが多くあります。「〇〇回レッスンを受けると次回以降割引」のようなお得な特典があるのですが、あまりWeb上で公開されていないので正直行ってみないとわからないです。何か特典があればラッキー☆と思いましょう。
- 全国のスキー場に併設しているスクールは、大きく分けて2団体が母体になっています。SAJ(全日本スキー連盟)とSIA(日本職業スキー教師協会)。運営理念に若干の違いがあるものの、いずれも認定を受けたインストラクターが同じマニュアルに倣ってスキーレッスンを開催しているので基本的にどこのスクールも同じ内容のレッスンが受けられます。ただ、スキー場やインストラクターによって教え方に違いがあるのでいろいろなスキー場でレッスン内容を比べてみても面白いかも!ちなみにスノーボードはJSBA (日本スノーボード協会)が大元です。
まとめ
さまざまなレベルに合わせたレッスンを展開している「スキー&スノーボードスクール」。当然ながらスキーのスキルアップが目的ですが、初心者~上級者までに分かれているので、客観的に自分の今の実力を把握するのにも役立ちます。そのうえで、初級⇒中級、中級⇒上級など、次々に目標がでてくるので自然にステップアップしていける仕組みになっているんです。
僕も学生時代に4年間、新潟のスキースクールのアルバイトをしていましたが、まったく板を履いたことのない方が、たった2時間たらずのレッスンでスイスイと滑れるようになる光景を幾度となく目にしました。スクールには「誰でも上手くなれる」エッセンスが詰まっています。ですので、板を履いたことのない初心者には「必須」、初級者以上の方には「おすすめ」です。ぜひスクールをうまく活用して、ワンランク上のスキーヤーを目指しましょう。