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UV浴びまくり…。スキー・スノボは夏くらい日焼けする!おすすめ対策まとめ

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元・スキーインストラクターが、スキーやスノーボードにおける日焼け対策をまとめました。

あなたは知っていますか?

ゲレンデはものすごく日焼けしやすいということを。

僕は大学生時代にスキー場でバイトしていたのですが、たった1週間あれば、焼きたてのトーストくらいこんがり黒く焼けあがります。

しかもゴーグルの形に焼けるので下界(山を下りた先に広がる賑わいに満ちた町のこと。)に降りたとき、すっごい恥ずかしいんですよね。100%知り合いにイジられます。

スキー日焼け跡

よく仲間内では「スキー焼け」と呼ぶのですが、こんな感じです。スーツとか着ると悲惨度が急上昇します。

「なんとなく、スキー=焼けるというのを聞いたことがある」という方も多いと思いますが、では「なぜ焼けやすいのか?」「日焼け対策は何をしたら良いのか?」の2パートに分けて詳しく解説していきます。

目次

スキー・スノボは夏くらい日焼けする!?

「いやいや、冬は焼けないでしょ。夏じゃないんだから。」とお思いのそこのあなた。その考え、間違ってますよ。

僕も最初は「いやいや、何言ってんの。今は冬だよ。焼けねーよ。」とか思いながら頑なに日焼け止めを塗らなかった時期もありました。が、実際めちゃめちゃ焼けます。気づけばこんがりトースト状態です。

とは言っても、一般的に冬場は紫外線量が少ないため、日焼けしにくいと言われています。

気象庁 UVインデックスグラフ

気象庁の「日最大UVインデックス」によると、月ごとの紫外線量(UV)はこんな感じです。4~9月に高くなる傾向にあり、1年を通した全体の紫外線量の70~80%は夏に集中すると言われています。

グラフは2019年のものですが、11月は2.4、12月は1.6、1月は2.0、2月は2.7、3月は3.7と、冬場のUVインデックスは逆に数値が低めです。

「冬場=紫外線量が低い」ということがわかりました。「いや、じゃあ日焼けしなくね?」と思ったそこのあなた!安心するのはまだ早いです。実はもう1つ日焼けの原因があるんです。

それは、「反射率」です。

太陽から来た紫外線が雪面で鏡のように反射して顔を照射する量はなんと約80%!アスファルト(10%)、砂浜(10~25%)、草地(10%以下)と比較するとめちゃめちゃ高い数値ですよね?

つまり、ゲレンデに立っているときは、トースターに入っているパンのように、上(直射)と下(反射)の両方からジワジワと焼かれることになります。この「太陽からの直射(100%)+雪面からの反射(80%)」のダブルパンチが日焼けの原因となっています。ちなみに元のUVに80%足してみるとこうなりますね。

1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
直射(100%)2.02.73.75.16.35.45.97.55.83.42.41.6
反射(80%)1.62.23.01.91.3
合計3.64.96.75.16.35.45.97.55.83.44.32.9

4-10月の反射量を便宜上0と仮定しているんですが、3月なんて6.7です!

5月の日光よりも強く、もう少しで8月の紫外線量に匹敵するのでは?というほど高い数値になりました。

さらに、標高が高い分だけ太陽に近づく=浴びる紫外線量も多くなるわけで、実際は上の表よりもっと高い数値になります。ゲレンデは夏に匹敵するくらい紫外線量が多い!ということを心に刻んでおいてください。

さて。ここまで読んでいただいたあなたにはご理解いただけたと思いますが、日焼け対策はマストです!

「いや、俺は日焼けしたいんだよ!」という方は別に止めませんが、当然シミになる可能性がギュンギュン上がるので後々後悔する気がします。が、僕は別に止めません。自己責任でお願いします。はい。

社外での打ち合わせなども多々あるしがないサラリーマンの僕と同じく「日焼けはちょっと…」「日常生活に支障が…」とお思いのスキーヤー&スノーボーダーの皆さんのために日焼け対策をまとめました。

スキー日焼け対策おすすめアイテムまとめ

スキーでの日焼け対策に必要なアイテム

必須2アイテム

スキーでの日焼け対策を行ううえで、100%用意したほうが良いアイテムはゴーグルと帽子です。詳しく見ていきましょう。

ゴーグル

スキー・スノボ初心者にゴーグルは必要?【100%必要!】にも書きましたが、スキー場でゴーグルはマストです。最重要です。必須です。

基本的には、「雪目」にならないように目を保護したり、プロテクターがわりだったり、雪面を見えやすくする役割が大きいのですが、実は日焼け対策の意味も非常に大きいです。ゴーグルが1つあれば、確実に顔の2/3は保護できます(逆にサングラスだと覆える面積は少ないです)。

当然ですが、日焼けNGの人はUVカットのゴーグルを選ぶようにしましょうね。だいたいケースにUVカット率が記載されているので気にしてみましょう。

ブランド品のゴーグルは¥15,000~¥30,000、もしくはそれ以上するのですが、最近では「ダブルレンズ・球面レンズ・UVカット・耐衝撃」全て揃っている高品質なゴーグルが¥3,000くらいで買えます。

「とりあえず1シーズン使えれば良いかな!」くらいの人は安いもので全然OKです。浮いた1万円をリフト券やレンタル代に回して、お得にスキーを楽しんじゃいましょう。

ちなみにこちらのゴーグルは、Amazonを使えば¥5000以下で買うことができます。すげえ…。

帽子

実は髪の毛も日焼けします

思い出していただきたいのが、海。あなたは、海水浴に行って髪がギシギシになった経験をしたことありませんか?これは海水がアルカリ性であること&紫外線による日焼けによって引き起こされています。

日焼け=ダメージの原因になるので、夏場と同じくらい紫外線量の多いゲレンデでも対策は必要です。

髪の毛の日焼け対策は帽子やヘルメットをかぶるだけで解決できますので、持っていくようにしましょう。まあ、ゲレンデは寒いので当然のごとく皆さん持っていくと思いますが…。

どちらかは持っていこうor買おう

顔の中でゴーグル&帽子で覆えない部分。下半分には別の対策が必要です。
大きく分けて選択肢は2つです。どちらかを持っていれば大丈夫です。

日焼け止めクリーム

手軽さ★★★★★(さっと塗れる)
天候適応度★★★☆☆(暑いとべたつく)
カッコよさ★★★☆☆?(元の素材次第)

まあ、お馴染みですね。詳しく説明するまでもないです。

持っていない方はコンビニで買って持っていきましょう。ゲレンデ併設のショップでも手に入るので現地調達もできる。そしてかさばらない。めちゃめちゃ便利です。

女性の方には、メイクと併用できる「UVカットコスメ」や、ミスト状の「日焼け止めスプレー」もおススメです。

日焼け止めクリーム&スプレー共通の難点としては、皆さん経験あると思いますが、ものによっては気合い入れて塗りたくると白くなってしまうことです。見た目が急に麻呂っぽくなるので、抵抗感がある方も多いはず。

でも、スプレータイプには透明なものもたくさんあるので、気になる方は探してみてください。

個人的には「ビオレUV速乾さらさら スプレー」がおすすめです。

  • メイクの上からも使える
  • 手がべたつかない
  • スプレーするだけだから一瞬
  • アレルギー物質のBG(ブチレングリコール)が入っていない」

など、Web上での口コミの多さの割に、料金が比較的安いです。スプレータイプって、けっこう乾くまで皮膜のような違和感があるという声が聞かれますが、速乾性なので、数秒でサラサラになります。べたべた感が嫌な方や、塗った後に白くなりたくない方にはおすすめですね。

フェイスマスク

手軽さ★★★★★(さっと被れる)
天候適応度★★★☆☆(暑いと汗ビチャビチャだけど寒い日は助かる)
カッコよさ★★★★★(厨二心をくすぐるフォルム)

個人的におすすめなのはこれです。

完全に覆われているので全くと言い切っていいほど日焼けしません。そして雪の日は吹雪をすべてブロックしてくれるのでとっても暖かい。どんな天気でも重宝するので僕はおススメします。

ちなみに、風邪ひいたときに使う普通のマスクはやめた方が良いです。紙なので息で湿ってすぐビチャビチャになります。濡れたマスクは風が吹くと寒いです。あと、バンダナを巻くのもOKですが、個人的に息苦しくなるのであんまりおススメしていません。

これは完全に個人差あると思いますが、フェイスマスクってなんか、カッコよくないですか?顔が隠れてちょっとミステリアス。只今、厨二病発症中です。

とはいえ、個人的な体感としてですが、上手く滑れる人ほどフェイスマスク愛用率が高い印象があります。見た目ではなく、その実用性が高く評価されている証でしょう。

まとめ

スキー場は、上からの日光と雪面からの反射の2種類の紫外線で焼かれることになります。紫外線量は夏場と同じくらい浴びるので、日焼け対策は必須です。

ゴーグル・帽子は必須として、日焼け止めorフェイスマスクも持っていくようにしましょう。焦げパンにならないために、事前準備を入念にしてゲレンデへ向かいましょう!

それでは皆さん、よいスキーライフを♪

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