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スキーに「運動神経」は関係ある?運動音痴の初心者でも絶対上手くなれる理由まとめ

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スキーをするうえで「運動神経」は関係あるのでしょうか?元・運動神経0、現・スキー検定1級スキーヤーが解説します。

今回は、永遠の課題でもある「運動神経がなくてもスキー上達できるのか?」について個人的な経験も合わせて解説していこうと思います。

さて、あなたは運動神経がある方ですか?

おそらくこの記事を見ているということは、ちょっと運動神経が悪い方なのではないでしょうか?

実は僕も運動神経がめちゃめちゃ悪く、鉄棒の逆上がりは出来ないし、球技の授業ではボールがコントロールできず常にチームの足を引っ張っていた超・スポーツ苦手男子でした。そして、今でも変わらず運動神経悪いです、とても。でも大学在学時代にサークル活動の一環として4年間スキーに打ち込んだ結果、スキー検定1級に合格スキースクールで教えることができるまでに至りました!

そんな僕が今までのスキー人生をもとに、「スキーに運動神経は必要?」という課題に答えてまいります。

目次

スキーの前に、運動神経って具体的になに?

まず最初に運動神経ってなんでしょう?

一般的には運動をつかさどる神経が発達している人は「運動神経が良い」、神経が発達していない人は「運動神経が悪い」とされていますよね。

本当にそうなのでしょうか…?

ちなみに前提として、「運動神経」という名前の神経は存在しません。人間が動く時には「こう動け!」と脳や脊髄から指令があり、それが手や足などの末梢神経系に伝わり、私たちは動くことが出来ているんですね~。この時の伝達機能をまとめて「運動神経」と呼んでいます。

つまり、スムーズに脳から手足まで「指令」が伝達されるかどうかが「運動神経が良い」か「運動神経が悪い」かの違いってことですね!

運動神経が悪い人にスキーは不向き?

「つまり、脳とか体の造りの違いなんでしょ…?じゃあもう手遅れじゃん!」と思ったあなた!

いいえ、運動能力は後天的に学習して身に着けることができます。

一般的に新しい運動を始めるときに、練習量は少ないのに上手い人練習しても出来ない人に分かれますよね。

例えばサッカーを始めたのに最初からメキメキ成長を遂げる人っていませんか?ものすごく理不尽に感じるシチュエーションですが、実は、あれはサッカーに必要な動きを幼少期から身に着けていった蓄積であることが多いんです。走ったり跳ねたり、小さい頃から「あそび」の中で身に着けていった運動スキルが、サッカーにおける学習能力の獲得スピードに繋がっていっていると。

つまり誰でも、スポーツに必要な動きを繰り返し練習して身に着けていけば出来るようになるということです。どれだけ小さい頃から日常生活で運動スキルを鍛える練習をしているかどうかが重要!ということですね。

スキーに必要な能力とは?

ここまで、日常生活での「練習」の積み重ねが大事ということを確認してきましたが、最初の命題に立ち返りましょう。スキーに運動神経は必要なんでしょうか?

結論から言うと、あるに越したことはないけど、なくても心配なし!

そう言いきれる理由の1つに「動きの少なさ」があります。

他のスポーツと比べてスキーの場合、両足がスキーに固定されていて、地面にずっと足が着いています。さらには跳ねたり走ったりする必要もなく、落下のスピードに身を合わせるだけ。とも言えますね。

つまり、スキーというのは必要最低限の運動機能さえ身に着けていけばマスターできるスポーツなんです。では、具体的にどんなスキルを鍛えればスキーを上達することができるんでしょうか?

最低限の運動能力

スキーには、人並外れた器用さも、長距離を走れる持久力も、すぐに反応できる瞬発力も必要ありません。

とはいえ、スキー中に姿勢を維持するための筋力は必要になってきます。特に技術レベルが上がるほどに、長時間同じ姿勢をキープするために脚の筋力が必要になってきます。

「いや~筋肉ないんすよね(笑)」というそこのあなた。心配はいりません!なぜならスキーに必要な筋力はスキーをする中で鍛えていくことができるからです。僕もスキーを始めたての頃は脚ヒョロヒョロだったのですが、日々スキーに打ち込む中で太ももを中心に適度な筋肉がついていきました。

つまり、スキーに必要な能力や技能はスキーをする中で身に着けていけば良いんです!

バランス感覚

個人的に思う「あるに越したことがないスキル」はこれです。

スキーと言えば、斜面を滑って行く細い板の上で姿勢を維持しないといけないスポーツです。上級者のように自在に安定して滑るためには左右のバランスも前後のバランスも大事になってきます。ただし、筋力などと同様に、スキーにはスキー独自のバランス感覚が必要になってきます。

つまり、たとえ子どもの頃から新体操をやっていたからと言ってスキーの板の上で最初からバランスをキープすることなんて出来ません!やっぱり「バランス」って感覚的なものなので、実践の中で身に着けていくのがベストなんですよね~。ということで、バランス感覚もスキーを始めてから鍛えていけばOK!

スキーは運動神経が悪い初心者にも優しいスポーツ

ここまで、スキーに必要な能力はスキーの中で鍛えるべし!という話をしてきましたが、実はスキーって他のスポーツと比較して初心者運動音痴の方々にも向いているんです。

雪国生まれでもない限り「小さい頃からスキーやってたよ!」という人はいないはず。それでも、北海道から沖縄まで日本の各地で生まれたスキーヤーが毎年育っている理由は「スキーは人や能力を選ばない」ことの証ではないでしょうか?

自分の経験から言っても、スキーほど初心者が始めるのに最適なスポーツはないと思っています。その理由は2つです!

スキーには「型」がある

スキーって、「最初はこう滑りましょう、それが出来たら次はこの滑り方を習得しましょう」というように段階的にステップしていくための「」のようなものがあります。

具体的には、最初に「ハの字」でゆっくり滑って、好きなタイミングで止まれるようになったら、今度は板を揃えるために「シュテムターン」を練習していきます。そして最終的には板を揃えた「パラレル」で滑れるように練習を重ねていきます。

このように、初心者の方でも一歩一歩着実に進歩していける仕組みになっているんですね。

空手の「型」と同じように、ひとつひとつの型をマスターしていった結果、どんな斜面でも自由自在に滑れるような応用力を身に着けることができるんです!

スキーはマイペースでOK

スキーは、一部の球技種目や陸上種目と違って対戦型スポーツではありません。個人競技なんですね。

つまり、自分一人で着実に少しずつ技術を磨いて、「やった!この滑り方できるようになった!」と自分の成長を噛みしめていくスポーツです。そういった意味で、あなたの成長スピードが他のスキーヤーより遅くても問題ないんです。なぜなら人との競争ではなくマイペースに練習していけば良いから!自分のペースで着実にステップアップしていきましょう。

初心者が最初に覚えたい滑り方

最後になりますが、運動神経が悪い初心者スキーヤーが真っ先に押さえるべき滑り方を見ておきましょう。最初に覚えるべきは「プルーク」です。

スキーのかかと側を大きく開いて両足の間に三角形を作る、「ハの字」とも呼ばれている滑り方ですね。実はこの「プルーク」…ちょっとした関門で、「かかとを開くのがなかなか出来ない→俺って運動神経悪いな…→スキー辞めよ」というループに陥りやすいです。

詳しくは【完全攻略】スキーの「正しい」プルークをマスターしよう(ハの字・ボーゲン)で解説していますが、両脚とも太ももから内側に回すような動きを意識すると成功しやすいので、できなくても果敢にチャレンジしてみましょう。

プルーク習得こそが初心者卒業の第一歩ですよ!

まとめ

ということで長々と何が言いたかったのかというと、「スキーに運動神経なんて関係ないから楽しく滑ろうよ!」ということです。

スキーっていろいろなスポーツと比較しても、今まで運動を苦手としていた人にも間口が広く開かれたスポーツだと思います。だって小学校~高校までを通して体育の評価で「5」を取ったことのない僕がスキー検定1級合格してるんですから!

案ずるより産むが易しってことで、とりあえずやってみましょう。スキーの楽しさに気付いた頃には、きっともう滑れるようになっていますよ!それではゲレンデへLet’s Go!

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