長野県志賀高原にあるおすすめスキー場を目的別にまとめました。
18ものスキー場を有する、日本屈指の超巨大スキーエリアとして人気の「志賀高原」。この広大さゆえに「正直、数が多すぎてどこがどこかわからないよー!助けてー」というあなたのために、学生時代志賀高原に山籠もりしていたスキーヤーが目的別におすすめのエリアをまとめました。
まず、志賀高原は複数のゲレンデが合わさったエリアとなっています。ざっくりとした位置関係はこんな感じ。ざっくりと位置関係だけ押さえておきましょう。
目次
志賀高原エリアの特徴
このエリアに位置するスキー場の特徴は大きく分けて3つあります。
とにかく広い
その面積なんと約425ヘクタール。東京ドームが90個入る広大なエリアに18ものスキー場が点在しています。ひとつのエリアとしてみれば、これだけ広いゲレンデは日本一です。そのため、最大34°の傾斜角を持つ上級者ゲレンデから、バックカントリーのような木々の間を滑走できるゲレンデまで、実にバラエティー豊かな特徴的なスキー場が揃います。
雪質が良い
長野県といえば天然雪の雪質が良く快適にスキーを楽しめることで知られていますが、標高2,000mの志賀高原はシーズンを通して気温が低く、他のエリアと比べてもサラサラとした雪質で、シーズンを通して快適な滑りを楽しめます。日本屈指のパウダースノーを誇る「寺子屋スキー場」など、パウダー好きの皆さんにもとってもオススメです。
全ゲレンデ共通リフト券がある
志賀高原という広大なエリアの特性上、全18スキー場を行き来できる共通リフト券があるのも特徴です。1泊2日で多彩な全ゲレンデを滑りつくす、スキーヤーにとってはこの上ない最高の贅沢ができます。
料金はおとな1日券で¥7,500!このリフト券があれば多種多様なコースが揃う志賀高原のスキー場をすべて滑れると考えればとてもお得ですよね!
それでは、アクセスやスキーの技術レベルごとにおすすめのゲレンデをランキング形式で解説します。
志賀高原・アクセスの良さランキング
志賀高原への入り口は「信越自動車道 信州中野I.C.」。
志賀高原までは1時間足らずでアクセス可能です。とはいえ、標高が高いこともあって志賀高原へ続く山道は結構な確率でアイスバーン状態になります。雪道になれていない方にとって、雪に覆われた長い山道をくねくねと進んでいくのは結構シンドイはず。そこで、アクセスが楽=近い順にまとめました。
1位 サンバレースキー場
1位はこちら。信州中野I.C.から車で約30分!志賀の入口を陣取っているスキー場です。雪道に慣れていないあなたも安心の近距離です。コースの60%が中級者向けという、ややテクニカルな斜面が広がります。
2位 丸池スキー場
サンバレーと同エリアに位置する丸池スキー場です。正面には急斜面のコブコース「丸池Aコース」が待ち構えています!初級~中級斜面もありバランスの良いゲレンデ設計です。ちなみに日本で初めてスキーリフトが架かったスキー場でもあります。
3位 蓮池スキー場
丸池スキー場に隣接するスキー場です。全体的に緩斜面が広がっているのでスキーデビューの初心者やファミリーに人気です。シーズンイン時に体の動きを確認する練習にも最適!
このアクセス良好な3エリア、実はつながっています。相互に移動可能なのでこのエリアだけでも1日中楽しめます。
逆に距離的に遠くアクセスが不便なのは、焼額山・奥志賀・熊の湯・渋峠・横手山となります。
志賀高原・初心者&ファミリーにおすすめランキング
志賀高原には多彩なコースが広がっています。中には超上級者向けの急斜面がメインのゲレンデもありますので、初めて志賀高原に行く初心者の方は特に、自分に適したゲレンデはどこなのか?を気にしておきましょう。斜度が緩い/ 斜面が広い、初心者におすすめのゲレンデランキングです。
1位 蓮池スキー場・発哺ブナ平スキー場
1位は、全長700m、平均斜度11°の「蓮池Bコース」、500m平均斜度15°の「蓮池ジュニアコース」など全4コースから成る「蓮池スキー場」。規模はコンパクトですが初心者向きのコースが多く、隣の丸池スキー場(同じく緩斜面多め)へのアクセスも可能なのでエリアをまたいで楽しめるのも嬉しいですね。アクセスの良さと合わせて、初心者にオススメ!
同率1位の「発哺ブナ平スキー場」ですが、1本しかないコースは初心者向けで、ひたすら広大で緩やかなコースが広がり練習に最適です。コース幅が広いので初心者の方も安全に滑ることができます。
2位 タンネの森 オコジョスキー場
森の中、白樺などの木々の間を縫うように滑るゲレンデ設計が特徴です。長さ500m、最大傾斜10°の1コースのみです。樹木が生い茂る自然の中でスキーを楽しむ、という雰囲気のあるスキー体験ができます。雪に覆われた森の中を探検するような林間コースが好きなお子さんって多いのでファミリーにもおすすめです。
3位 一ノ瀬ファミリースキー場
長さ3,200mの林間コース「天狗コース」や、横幅が広くフラットで練習に最適な「一の瀬ファミリー正面ゲレンデ」が初心者にオススメ!周辺には宿泊施設も多いので泊りがけでも楽しめます。
2&3位の「オコジョスキー場」と「一ノ瀬ファミリースキー場」は隣り合っているため移動可能です!蓮池スキー場と発哺ブナ平スキー場は甲乙つけがたいくらいどちらも初心者にとっては魅力的だと思いますのでぜひとも足を運んでみてください。
志賀高原・難コースにチャレンジ!上級者におすすめランキング
上級者の皆さんにとって難しいコースになるほど攻略のしがいがありますよね。志賀高原の誇る“名物”コースなど、難易度の高いコースがあるゲレンデランキングです。
1位 丸池スキー場
「丸池Aコース」と言えば、上級者スキーヤーの間では有名な日本屈指の名物コース。不規則なコブと最大傾斜32°を誇る斜面は開業以来多くのスキーヤーを退けてきました。真横を通るリフトからの視線などメンタル面も試される難コースです。閉鎖されていることも多いので、事前に下調べしてから行きましょう。
2位 ジャイアントスキー場
日本のスキー界隈では名高い最大傾斜34°を誇る「ジャイアントゲレンデ」はまさに壁!とはいえコース幅は結構広めなので、中級者レベルなら大きくターンしながら滑り降りることも可能。ぜひチャレンジしてみてください!
3位 奥志賀高原スキー場
最大傾斜30°の「熊落としコース」が有名。一番やっかいなのは未圧雪なことです。午後には規則性のない深いこぶ斜面が出来上がることもあり、かなりテクニック面で勝負する必要が出てきます。その名の通り、いったん転ぶと最下部まで落ちて行ってしまうのではないかと思うほど急に感じます。
一般的にスキー斜面は30°を超えると急に級に感じますが、そこにコブなどの不整地が合わさると一気に恐怖心はMAXに!超上級者向けのコースが複数揃うのも志賀高原の醍醐味です。
志賀高原・ふかふかパウダーを独り占め!雪質ランキング
志賀高原は山を跨いで存在する広大なエリアなので、ゲレンデによって雪質もかなり異なります。雪質にこだわりたい、上質を知るあなたへ、このランキングをお届けします。
1位 横手山・渋峠・熊の湯スキー場
他を圧倒する、文字通り「最高」のパウダーを味わうならここしかない!志賀高原で最高地点2,307mに位置するこのエリア。日本国内、リフトで行ける最高点なんです。たとえ暖冬のシーズンであっても雪が降り積もるので、パウダーを楽しめる確率がかなり高いです。樹氷を見ながら新雪を味わう。押しも押されもせぬパウダー天国がここにあります。
2位 寺子屋スキー場
横手山スキー場に次ぎエリアで2番目の標高を誇る「寺子屋スキー場」はまさにパウダーの聖地。余談ですが寺子屋はコース名がなぜか横文字です。そのなかでもLIPSコースは非圧雪なので、滑走するとふわりと新雪が舞い上がる極上の滑り心地を味わうことができます。寺子屋スキー場までは一の瀬ファミリースキー場か東館山スキー場からリフト伝いでアクセスすることができます。
3位 焼額山スキー場&奥志賀高原スキー場
同率3位が焼額山&奥志賀高原ですね。焼額山は圧雪能力が非常に高く、ビシッとしまったバーンの虜になるスキーヤーも多いです。自分が上手くなったと錯覚させる神バーンです。その奥にある奥志賀高原も最高の雪質です。焼額山より空いているので滑りやすいのもポイント!やはり奥に行けば行くほどパウダーも質が良いですし滑りやすいですね。とはいえ志賀高原自体が日本屈指の良雪質エリアなので、基本的にはどのスキー場でも最高の雪質での滑走を楽しめます。
志賀高原・宿泊充実ランキング
地元の方なら日帰りで行ける距離なのですが、志賀高原への道中にはハードな雪道があり、ここでフィジカル面とメンタル面を相当削られます。それもあり、やはり泊りがけで行くのがベスト!宿泊施設の充実度合いでランキングを作りました。
1位 一ノ瀬~高天原
いわゆる志賀高原中央エリアの一ノ瀬エリアにはホテルが密集しています。宿泊で困ることはないでしょう。宿からゲレンデまでは徒歩圏内なのでアクセスも楽々!
とはいえ修学旅行や学生旅行でにぎわうのもこのエリアなので夕食会場など若干うるさくなる可能性もあります。個人旅行で行く場合、団体客が多いのが難点です。
2位 サンバレー・丸池・蓮池
志賀高原への入り口にあたるこのエリアですが、1位ほどではないにしろ丸池ホテルや志賀ハイランドホテルなど宿泊施設は点在しています。泊りがけで行くならこのエリアも見逃せません。何より近いですし。
3位 焼額山スキー場
プリンスホテルが開発しているエリアなので宿泊に困ることはないです。東館・西館・南館に分かれているので収容客室数も十分!食事の質や大浴場など、「宿泊施設」としての充実度合いは他に類を見ません。難点としては、料金がちょっとお高いことですかね…。
ホテル密集地帯というとやはり中央エリアにあたる一ノ瀬~高天原エリアが代表格でしょう。ゲレンデを横移動すると様々なコースを滑走できるなど、ゲレンデとしての充実度合いも相まって一番です。予算的にゆとりがある方は、食事のクオリティー含め施設充実度合いが高い志賀高原プリンスホテルもおすすめです。
志賀高原全18スキー場総ざらい
志賀高原に位置する全18スキー場の特徴をざっくりとまとめました。
サンバレースキー場(コース:3本)
バラエティーに富んだコースと抜群のアクセスの良さ、そして充実の宿泊施設。リフトを登っていくと頂上で斜面が枝分かれして3本のコースが出来ています。中急斜面がメインのため、どちらかというと中~上級者が楽しめるかなといった印象です。
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丸池スキー場(コース:4本)
正面にそびえる丸池Aコースが目印です。初心者~上級者まで楽しめるバランスの良いゲレンデ設計です。日本で初めてリフトが導入されたスキー場としても有名。キッズパークもあり、ファミリーにもおすすめです。
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蓮池スキー場(コース:4本)
初~中級者バーンが70%を占める、初心者に優しいコース設計です。白樺林を見ながら緩斜面をゆったり滑ることができます。サンバレー・丸池・ジャイアントへの横移動が可能なので、エリアをまたいで楽しめるのもポイントです。
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ジャイアントスキー場(1コース)
1枚バーンの上に展開する巨大なスケール感と難コースでおなじみのスキー上級者の聖地。コース数は1コース(1,000m/ 最大傾斜34°)で、それがかなりハードということで、初中級者の方はあまり楽しめないんじゃないかなーと思います。迂回コースはあるけども!
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発哺ブナ平スキー場(1コース)
初心者の練習にはこれ以上ないくらい最適な横幅の広いゲレンデが広がります。これでもかというほど幅が広いコースのため解放感抜群です!東&西館山スキー場とは連結していて、ジャイアントとの行き来も可能です。
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東館山スキー場(2コース)
上級コースはオリンピック大回転などのビッグな大会でも使用された名コース。初心者用の迂回林間コースもあるのでどのレベルでも楽しめる、非常にバランスの良いゲレンデです。東館山スキー場の山頂から発哺ブナ平スキー場まで流れ込んでくる場合、最長6kmにも及ぶ超ロングクルーズを楽しめます。リフト頂上からは、寺小屋スキー場や高天ヶ原スキー場、さらには一ノ瀬スキー場と行き来でき、発哺ブナ平スキー場へもアクセス可能です。
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西館山スキー場(3コース)
隠れたパウダーの聖地。東同様、ワールドカップなどの大会に使用されたこともあります。このワールドカップの名称を関した「ワールドカップコース」が人気です。全体的に縦に長いコース設計で、 1,730mの長距離初心者コースがあるので初心者の方も楽しめます。高天ヶ原マンモススキー場・発哺ブナ平スキー場・ジャイアントスキー場へゲレンデ伝いに移動可能です。
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高天原マンモススキー場(1コース)
通称、「たかまがはら」。中~上級者に適した、まっすぐ滑り降りる1枚バーンが広がるスキー場。下の方は写真者コース、上の方はコブ斜面orフラットなストレートバーンを選べます。ひたすらに見晴らしの良いまっすぐな斜面なのでカービングで飛ばしたくなります。中~上級者の方なら気持ちよく滑れ、爽快感を感じることができるはず!リフト上部からは東館山スキー場へ、コースの真ん中からはオコジョスキー場へアクセス可能です。
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タンネの森 オコジョスキー場(1コース)
他のゲレンデと一線を画す幻想的な雰囲気を味わえるスキー場です。オコジョが出てきそうな森の中、木々の間をくぐり抜けるコースレイアウトがとってもユニーク。お子さま連れのファミリーにうってつけのゲレンデです。高天原マンモススキー場と一ノ瀬ファミリースキー場の間に位置し、両スキー場への移動が可能です。
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寺小屋スキー場(4コース)
極上のパウダースノーを堪能できる山頂にあるスキー場です。横手山に次ぎ2番目に標高が高く、山頂からの眺めもさることながら、ジャイアントスキー場までの約6kmにも渡る長距離ダウンヒルが楽しめるのが特徴です。1つの山をまるまる下る爽快感はやみつきです。全体を通して初中級コースのため、上級者でなくとも楽しめるのが良いですね。
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一ノ瀬ファミリースキー場(4コース)
豊富なバリエーションで魅せる志賀高原のメインゲレンデ!ファミリースキー場と謳いながらも難易度の高い上級者コースやコブコースも完備。初心者には大きく迂回する全長3,200mの天狗コースやゲレンデ下部の横幅のある緩斜面がおすすめ。宿泊施設が密集していて、常時ゲレンデはにぎわっています。寺子屋スキー場への連絡コースがあり、また、東館山・高天原へもアクセス可能です。期日限定ですがナイター営業を行っています。
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一ノ瀬ダイヤモンドスキー場(2コース)
一ノ瀬ファミリースキー場の向かいにあるスキー場です。フラットで滑りやすい初中級者向けゲレンデとなっており、特に中級者以上の反復練習に最適です。また、ファミリーにぴったりなお子さま専用ゲレンデ「一の瀬ラビットアクティビティ&キッズパーク」があり、子ども連れでにぎわっています。山の神スキー場&ファミリーゲレンデまでのアクセスも簡単です。
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一ノ瀬山の神スキー場(2コース)
いずれも初心者コースの「モンキーコース」と「カモシカコース」の2コースを併せ持つ小さなスキー場で、「焼額山スキー場」への移動のためにあるようなゲレンデです。いわゆる経由地点ですね。一ノ瀬ダイヤモンドスキー場と焼額山スキー場の間に位置しています。
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焼額山スキー場(15コース)
15コースを有する広大なエリアです。プリンスホテル(旧コクド)が開発したことにより一ノ瀬と奥志賀が連結されました。2本あるゴンドラに乗って頂上まで行き、お好きなコースで下まで降りてきてください~というスタイルで非常に効率的。ベースには志賀高原プリンスホテルがあり、このエリアの宿泊を牛耳っています。コースの多さゆえに、どんなレベルのスキーヤーでも楽しませるレイアウトです(中級者以上のほうが楽しめるかな~とは思いますが)。そして圧雪能力が桁違い!ここから奥志賀高原にもアクセス可能です。
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奥志賀高原スキー場(9コース)
志賀高原の最奥。北アルプスまで見渡せる抜群のロケーションと降雪後のパウダースノーが自慢です。初~上級までバランスが良く、上級者向けにはかの有名な「熊落とし」が用意されています。奥志賀は最も奥にあるということもあり比較的空いています。そして、このエリアのホテルは独特な高級感がありプライベートリゾートといった感じです。雰囲気が他のスキー場と一線を画します。
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横手山・渋峠スキー場(10コース)
2,307mの標高を誇る最高地点に居を構えるスキー場。この標高ゆえに、シーズンによっては他の志賀高原スキー場がクローズになった後の5月以降も滑走可能です(だいたい下旬まで)。ひとつの山を切り開いたスキー場のため全長1,000m超えのコースが複数存在し、ダウンヒル目当てでも楽しめます。当然景色も最高!横手山頂ヒュッテの日本最高地点にある「雲の上のパン屋さん」も有名ですね。
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熊の湯スキー場(12コース)
横手山・渋峠スキー場の下方の北斜面に位置し、質の良いパウダーが楽しめるスキー場です。全体的に横に広いゲレンデで、初級~上級までコースのバランスもよく、滑り心地はとても良いです。アフタースキーにはゆったり「熊の湯温泉」なんていかがですか?期日限定ですが、9:00P.M.までナイター営業を行っています。
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まとめ
スキーの目的や求めるものは誰も違うと思いますので、今回のランキングを参考に、それぞれの用途に応じて自分に合ったゲレンデを見つけてみてください。豊富なバリエーションと最高の雪質が多くのスキーヤーを魅了し続けている志賀高原エリア。それでは、飽きることがないスノーフィールドで思い思いのスキー体験をお楽しみください!