首都圏から手軽にアクセスできて、かつ練習にも最適な「クロスカントリーコース」のあるスキー場をまとめました。
コースの充実度合いやレンタルの有無など、初めての方でも安心して楽しめるおすすめポイントも解説しています。
「クロカンって興味ある。ちょっとやってみたいな」という未経験者から「近場で練習できるコースを探してます!」というガチ勢の皆さままで、ぜひ参考にしてみてください。
【こんなあなたにおすすめ】
・「クロスカントリースキーを本格的に練習したいんだけど…」
・「スキーはよく行くけど、クロスカントリーはやったことないな…1回やってみたい!」
目次
じつは、クロスカントリーを体験できるスキー場って結構ある!
スキーヤーの中には愛好家も多い「クロスカントリースキー」。通称クロカンとも呼ぶのですが、一般的には「え、クドカン??宮藤官九郎??」って返されるくらいに、正直まだまだマイナーな感が否めません。
でもでも!木々の中に位置するコースを自分の力だけで駆け抜ける、達成感があり非日常的な経験もできるクロスカントリーは、一般的なゲレンデでのスキーとは一味違った魅力のある種目です。
ついつい見落としがちですが、実はクロスカントリー専用コースのあるスキー場は日本各地にあります。
スキー場でもらえるコースマップを見てみると端の方に「クロスカントリー」の文字があったりするのでぜひ探してみてください!
長野県だけでも、黒姫高原スノーパーク・白樺高原国際スキー場・栂池高原スキー場・野沢温泉スキー場など、規模的に大きなスキー場に専用コースが設けられています。
初心者の方は、いつものスキーの合間にちょっと時間を作って体験してみる。というスタイルがおすすめです。
それでは具体的なスキー場を見ていきましょう。
初心者におすすめのクロスカントリースキーコース
ということで、クロカン用のレンタルを完備していて、かつコースが長すぎないスキー場をレベルごとにまとめました。
【Lv.0】白樺国際スキー場/ クロカン&チャレンジコース
まずはここから始めましょう!
「クロカン」と名前は付いているものの言ってしまえば全長5kmの林間コースです。
専用の板を履かなくても滑れます。雰囲気を体験してみたいな~という方はこういう長い林間コースから始めてみるのをおすすめします。
「え、じゃあ普通の林間コースなの?」と思いました?
違うんです。初めの500mは上り坂になっているのでクロカン特有の自分の足を頼りに進んでいく「しんどさ」もちゃんと味わえますよ!カラマツの間にある小道のようなコースを進んでいくのは非日常的な感じがしてすごく雰囲気あります。
白樺国際は小規模なゲレンデながら、最大傾斜30°の上級コースなどのハードな斜面もあるので、レベルを問わず楽しめます。
・期間:2023年12月16日(土)オープン
・料金:通常のリフト券での対応 1日券(おとな)¥5,400
・公式サイト:https://kogen.ikenotaira-resort.co.jp/shirakabakokusai/
【Lv.1】水上高原スキーリゾート/ クロスカントリーコース
まとめると「ちょっと料金は高いけどコース的には初心者に超おすすめだよ!」ってな感じの、専用用具を付けてクロカンデビューするのにピッタリなスキー場です。
コース利用料金は水上高原ホテル200宿泊者だと無料、日帰り利用の場合は1,200円です。ただクロカン専用道具のレンタルもちゃんとあり、半日で3,000円となっております。この後ご紹介する黒姫と比べるとやや高めな感は否めません、正直。
コーススペックは全長1kmのお試しコースと、全長3kmのお散歩コースがあります。ホンモノの初心者ならこれくらいの距離からスタートするのが良いと思います。
5kmのコースとかだと息切れまくりで拷問並みにしんどく感じるはずですので、まずはお散歩気分で白樺林に包まれた景色を楽しみながら気軽にチャレンジ可能です。
また、お子さまと行くなら水上高原がおすすめ!まずスキー場自体、初心者コースが多くコース幅も広いので安全。そしてキッズパークをはじめ、お子様でも乗れるモービル・犬ぞりなど好奇心刺激しまくりなプログラムが多数揃っています。
・期間:2024年1月13日(土)~3月31日(日)
・料金:¥1,200(宿泊者無料)
・公式サイト:https://www.minakami-ski.jp/activity/
【Lv.2】黒姫高原スキー場/ 童話の森スノーウェーブ
童話の森スノーウェーブは12月中旬 〜 3月下旬まで開設していて、コースに隣接している「童話の森ギャラリー」で受付を済ませてから滑ることになります。
ここから初心者の方へのおすすめポイント!「童話の森ギャラリー」ではレンタルも取り扱っています!半日セット(板・ブーツ・ストック込々)で1,500 円。なんて安い…。良心的すぎるよ…。
500円のコース整備費を払ったらいざゲレンデへ!コーススペックとしては、常時開設の3.5kmコースと、土日のみ開設の5kmコースの2コースです。まずは3.5kmからチャレンジしていきましょう。
クロスカントリーのコ-スとしてはそこまで長くないので初心者も安心です。
また、そもそもの話、黒姫高原スキー場はあまり混み合わないので初心者でも安全に練習できるというメリットがあります。ゲレンデとして、いわゆる「穴場」。めちゃおすすめ。
【Lv.3】欠之上クロスカントリーコース
新潟県南魚沼市にある大原運動公園の中にあるクロスカントリー専用コースです。
こちらは、スキー場併設ではないので、純粋にクロスカントリースキーのみを楽しみたい方におすすめです。ですので、Lv.0~2で慣れたら訪れてみましょう!
2km~5kmのコースがあり、1回あたり320円と非常に安いです。しかもレンタルも500円と破格。良心的な価格設定が魅力ですね。
【Lv.4】白馬岩岳スノーフィールド ラビラン
学生スキー大会でもおなじみの巨大スノーフィールド白馬岩岳ですが、クロカンコースもあります。
1月上旬〜3月下旬にオープンしているラビランコースは、全長3km。
※ラビランは「ラビット+ラン」でウサギが走るの意味の造語だそうです…。
可愛い名前とは裏腹に、道路を横断したり陸橋を超えたりと、変化に富みアップダウンの激しい本格派コースです。
全日本スキー連盟(SAJ)公認ということもあり、学生スキーヤーやクロカン練習に打ち込むスキーヤーが日々練習に打ち込んでいます。レンタルもありますが、スキー・靴・ストックセットで3,000円と若干高め。白馬村民割りなどもあるのでぜひHPをチェックしてください。
汗をかいた後は麓にある温泉施設「岩岳の湯」でゆったりくつろぐのもありです!
・期間:1月中旬〜3月中旬
・料金:¥500
・公式サイト:https://iwatake-mountain-resort.com/winter/crosscountry
ガチ勢におすすめのクロスカントリースキーコース
練習用コースをお探しの経験者のために、おすすめの2コースをご紹介いたします。ピックアップ条件は、「レンタルなし、コース距離5km以上のコースのみ」!
野沢温泉スキー場 南原クロスカントリーコース/ 上ノ平クロスカントリーコース
野沢温泉スキー場の最下部にあるのが「南原クロスカントリーコース」。ゲレンデ上部にあるのが「上ノ平クロスカントリーコース」で、積雪量が少ないシーズンはじめとシーズン終わりには上ノ原がオープンしています。12月上旬~5月上旬までの間、この2コースが交互に開設します。
5kmと7.5kmのコースがあるので滑りごたえサイコー!トレーニングに最適ですね!
長野冬季五輪バイアスロン競技が開催された由緒あるコースでもあるので本格派のスキーヤーにはうってつけだと思いますよ!クロスカントリーコース管理棟で受付したらさっそく漕ぎ出しましょう!
そして注目すべきなのが、クロスカントリー専用のレッスンを受けられること。プロの指導の下でメキメキ上達したいなら野沢温泉がおすすめです。
ちなみに以前僕が車で野沢温泉スキー場へ行った時も自分のクロカン用の板を抱えたガチ勢らしきスキーヤーたちが続々とコースに向かって行っていましたね。ガチ勢からの人気を実感しました。
・期間:12月上旬~5月上旬
・料金:¥600
・公式サイト:https://nozawaski.com/winter/facilities/trainingcenter/
木島平クロスカントリー競技場
本物のガチ勢の皆さまお待たせいたしました。最強のクロカンコースが、ここにはある。
「おい待てコラ。はっきり【競技場】って書いてあるじゃん。スキー場じゃないじゃん」と思ったみなさまごめんなさい。はい、そうです。スキー場ではなく完全なるトレーニング施設と化していますが、5キロ、10キロ、15キロと驚きのロングコースがあります。15kmて…死んじゃうぜ…。
SAJ認定コースで、1日600円で利用可能です。村内宿泊者割もあるので泊まりだと少し安くなります。3kmとか5kmとか物足りねえよ!とお思いの本物志向のあなたはぜひ利用してみてください。
ちなみに夏はインラインスケートやローラースキーの利用も可能なのでオールシーズン汗を流すことができます。利用に際しては電話での問い合わせが必要ですので事前に連絡してみてください。
まとめ
以上、6つのクロスカントリーコースをご紹介いたしました。いずれも首都圏からのアクセスが良いので首都圏エリアにお住いの方はぜひ行ってみてください!
初心者は今回ご紹介した順に挑戦してみるとスムーズにクロカンに慣れることができると思います。
ガチ勢用コースは、普段でもクロカンスキーヤーが練習で使っているような本格派コースなのできっと満足できるはず。
さっそく時間があるときにゲレンデへLet's Go!