最近話題のSDGs。遊びに行くだけでちょっとだけ地球のためになる。スキーに関係するSDGs活動をまとめました。
今回は地球のこと、そして未来のことをすこーしだけ勉強していきましょう!2015年に国連で採択されたSDGs。世界敵に達成すべき目標として浸透してきていますが、スキーをしているなかでも、このSDGsに沿った行動を取れたら、とってもスマートだと思いませんか?一緒に出かけるお子さんへの教育にもなりますし!
さあ、それではSDGsとスキーの関係性について見ていきましょう!
目次
SDGsとは?
まず最初にSDGsについてざっくり触れておきましょう!
最近よく耳にする「SDGs」という言葉、ご存知でしょうか?
Sustainable Development Goasの頭文字を繋ぎ合わせたものです。日本語にすると「持続可能な開発目標」になり、国連で採択された全世界が2030年までに達成すべき目標のことです。
世界中の街でテクノロジーが進化して、経済がどんどん発展して、どんどん便利になって…そんな中でも地球への配慮を忘れずに、人に優しく、貧富の格差を埋めながらみんなで発展していこうぜ!というものです。大きく分類した17の目標と、目標と達成までの道筋を具体的に示した169のターゲットで成り立っています。
実際の例を挙げてみると、「人と国の不平等を無くそう」「貧困をなくそう」「質の高い教育をみんなに」「海の豊かさを守ろう」などの目標があり、貧困・資源枯渇・温暖化など地球規模で起きているさまざまな問題をテーマにしています。
最近では、ほとんどの企業がこの「SDGs」に沿った活動をしていますね!それもそのはず。企業活動を評価するうえでも、このSDGsがとっても重要なポイントになってきているんです。
そして私たち個人単位でも、地球のことや未来のことを考えて行動したいですよね!
スキー場でもSDGsに貢献している活動がある!
あなたがスキーに行って楽しく滑っている時にも、実は知らず知らずのうちにSDGsに貢献していることがあるんです。SDGsの目標に照らし合わせながら1つずつ見ていきましょう!
地産地消「つくる責任、つかう責任」
スキーに行ったらゲレンデのレストランを利用しますよね!ラーメンとかカレーとか美味しいですよね!雪山ってなんであんなにシンプル料理が美味しく感じるんでしょうね?とっても不思議です。
スキー場のレストランに行ったら、地元食材を使用したメニューをオーダーしてみてはいかがでしょうか?
多くのレストランでは「地元の●●を使用しています!」とか「地元の名物!●●丼」など、ローカル色の強いメニューが用意されています。あなたも見たことありませんか…?いわゆる地産地消の取り組みですが、地元食材を使用した料理を食べると地球に優しいんです。
COs排出量を押さえる
まず、地元でとれた食材って、CO2削減につながります。
なぜならば、食材を輸送する際の移動距離が少なくなります。そうするとトラックの走行距離が短くなり、排気ガス量が軽減されますよね。
このように、排気ガスに含まれる二酸化炭素が軽減できるので温暖化の原因であると言われるCOs削減に貢献できるんです!
廃棄する食品を減らせる
新型コロナウイルスに代表されるように、特に旅行が制限されているような社会情勢下だと、人の移動が抑制されます。そうするとせっかく収穫した農作物などが余ってしまい大量に廃棄されてしまうリスクがあるんですね。
なので地元の食材を食べる「地産地消」を実践するということは、無駄に廃棄されてしまう食物を減らす足がかりになるんです。
テクノロジー技術「陸の豊かさも守ろう」
最近、多くのスキー場でリフト券がICになっているのにお気づきでしょうか?ポケットに入れたままゲートを通過できるので便利なんですよね~。他にもネットでリフト券が買えたり、ナイターの照明がLEDになったり、再生可能エネルギーでリフトを回していたり…。
テクノロジーの進化がスキー業界にもたらした変革って意外と多いんですよね。そして、こういったテクノロジーの進歩は地球にやさしい行動に繋がって行きます。
資源を無駄にしない
シーズン中は毎日大量に刷られている紙のリフト券。もったいないですよね…。
最近ではICリフト券を導入しているスキー場が増えてきました。菅平スキー場、軽井沢プリンスホテルスキー場、Gala湯沢などなど年々その数を増やしてきています。
ICリフト券化により、今まで紙で発行され大量に廃棄されてきたリフト券が、チャージすることで何度も利用できる(再利用できる)エコなリフト券に置き換わりました。紙のリフト券を作るために今まで使われてきた森林資源を、これからの世代のために大切に守っていこうとする取り組みにも感じます。
コース整備などで木々を伐採してきたスキー場が、今度は木々を守る取り組みにシフトしてきているってのもなんだか面白いですよね。
自然体験教育「質の高い教育をみんなに」
スキー場では自然を舞台にしたスキー以外のプログラムもあります。スノーバギーやバナナボートなどエキサイティングなアクティビティーも豊富なので見つけたらぜひ体験してみてください!
特に栂池高原スキー場や斑尾高原スキー場などの複数のスキー場で実施している、スノーシュートレッキングは豊かな自然を間近に観察しながら雪山を歩くことができ、おとなにも子どもにも人気のプログラムですね。
また、夏のスキー場も楽しみがたくさん!長野県のパラダを始めとしたトレッキングコースが充実しているスキー場や、敷地をグランピング施設として開放しているスキー場も多いです。
都会ではできない経験ができる
トレッキングやグランピングなど、いわゆる自然と触れ合う「自然体験教育」というものですが、高層ビルの立ち並ぶ都会ではなかなかできない体験ですよね。本物の自然に触れることで図鑑や学校の授業では学べない経験が積めるわけです。
かつては冬だけ稼働していた全国のスキー場が、夏も冬も年間を通して遊んで学ぶことができる一大フィールドに変化しつつあります。
豊かな自然に包まれているスキー場だからこそできる体験教育をぜひお子さまやお友だちと一緒に体験してみてください。
スポーツとしてのスキー「すべての人に健康と福祉を」
そもそもの話、スキー=レジャーのイメージをお持ちの方も多いとは思いますが、一方では「スキー=スポーツ」です。全身を使って動いて汗をかく爽快なスポーツで運動量も大きく、クロスカントリースキーともなると、なんとランニング(1時間で567kcal/ 60kgの体重)と同等の消費カロリーになるんです。
しかもゲレンデを見回してみると、お子さまから年配の人まで、さまざまな年齢層のスキーヤーがいますよね。
スキーとは、生涯を通じて楽しめるスポーツなんです。
参画ハードルも低くなってきている
「スキー=高額だよねえ」といったイメージがあると思いますが、最近では安い料金で始めることのできるプログラムも多いです。
長野県のASAMA2000では、平日に限りリフト1日券が3,000円、小学生以下無料(条件あり)など、お得なプランが続々登場しており、トライアル的に始めたい方にもぴったり。
また、軽井沢プリンスホテルスキー場など、夏場には無料でトレッキングコースを解放しているスキー場もあるので、上手く使えばオトクにスポーツを楽しむことができるんです。山を舞台にスポーツに励んでみるのもおすすめですよ!
まとめ
SDGsに当てはまる取り組みって、結構身近なところでも発見できるものです。今回はスキーを例に探ってみましたが、他にも、コース整備で伐採した木を使って工作体験ができたり、ナイター照明をLEDに変えたり、エコでサスティナブルな活動が散見されます。
きっとあなたの身の回りのことでも、見方を変えれば気づくような「隠れSDGs」があるはずです。スキー場で地元の食を楽しむとか、子どもと一緒にトレッキングをしてみるとか…。今まで気づかなかったSDGs関連の活動を意識的に実践していくことで、きっと私たちの未来に繋がっていきます。あなたもスキー場に行った際にはゲレンデに転がっているSDGs活動に少しだけ目を向けて見てくださいね。