あなたはスキー中、ブーツの締め付けで足が痛くなった経験がありますか?
おそらくほとんどのスキーヤーが一度は悩む問題だと思います。多いのが、内くるぶしのボコッと出っ張っている部分の骨がブーツにゴリゴリ当たって痛いケースです。
特にシーズン初めや久しぶりのスキーでブーツを履いた時に痛くなりやすいですよね。
僕も何度も滑走中の足の痛みに苦しんできた1人で、足が命のスキーヤーにとっては結構なストレスになります。この記事では、そんな悩みを解決すべく、未然にできる対策と、急にブーツの締め付けで足が痛くなった場合の緊急対策をご紹介いたします。
スキーブーツの痛みから解放されて快適なスキーライフを楽しみましょう!
目次
スキーブーツの痛みを未然に防ぐ!事前にできる対策3選
まず最初に、スキーに行く前にできる対策を見ていきましょう!しっかり対策を行うことで足の痛みは未然に防ぐことができます。大きく3つ方法があるのでひとつずつ紹介していきます。
スキーブーツを温める
まずは、「ザ・王道」の方法です。
スキーブーツは何で出来ているかご存知でしょうか?多くのブーツはウレタンを素材としています。そして、ウレタンは熱を加えると柔らかくなる特性があります。つまり、事前にブーツを温めれば柔らかくなるので、履く際の痛みが軽減できるんです。
ある程度スキーに精通した上級者になると、滑りの安定感を求めて固めのブーツを選ぶようになります。特に競技用のブーツはかなり固くできています。ブーツが緩くて遊びがないと力が入らず安定感に欠ける分、足にジャストフィットするように、履くとギチギチになるくらい小さいサイズを選ぶんですね。
こういった上級者向けブーツはとにかく履くときが痛い!んーんー言いながら悶絶しながら履くのですが、事前にスキー場においてあるストーブなどで10分ほど温めるとものすごく履きやすくなります。
車でスキーに行く方は、エアコンの温風が足元に来るように設定して、助手席の下にブーツを置いて温めましょう。
厚めのソックスを履くかパッドを噛ませる
スキーに行く際は厚めのソックスを持っていきましょう。それも、できれば2枚がおすすめです。
足の痛みの多くは、くるぶしなどの骨がゴリゴリとブーツに当たることから来ます。くるぶしの下あたりにある骨が普通より出ている=普段の生活の中でも革靴やパンプスが全然合わない!という方ほど痛くなりやすいですね。
そんな中で、ソックスはクッションの役目を果たしてくれます!なので2枚履くとクッション性がさらに上がります。心配な方は厚めのソックスを購入しておくと良いですね!
また、足の骨がブーツに当たるのを保護することを目的に、スキー用のパッドも販売されています。どんなに履き慣れた自前のスキーブーツでも、コンディションによってはゴリゴリ痛い時があるので、ひとつ買っておいても損はしないはずですよ!スキー場によっては併設のショップに置いてあるかもしれません。
足の形状に合わせてブーツを変形させることもできる
自分の持っているスキーブーツがどうしても痛い!毎回痛い!試着した時はこんなんじゃなかったのに…。という方はブーツの形状自体を変えた方が早いです。
スキーショップなどに持っていくと変形させてくれます。ブーツの素材は熱で柔らかくなる特性を活かし、ブーツに熱を与えた上でつっかえ棒を噛ますことにより内側の広さを広げることができるんです。
もしくはブーツのシェル部分を削るという抜本的解決法もあります!ちなみに僕の友人は削ることで長年苦しんでいたブーツの痛みを克服しておりました。
熱で広げたり削ったり…結構お高いんじゃないのー?と思うかもしれませんが、比較的安くて2,000〜3,000円ほどでできます。
※直す範囲にもよります。
スキー中に足が痛くなったらどうしたらいい?
ここまで事前にできる対策について触れてきましたが、実際にスキーをしている中で痛くなったらどうすれば良いでしょうか?もしかして手遅れなのでしょうか?いえいえそんなことはありません!痛さを軽減することはできます。
バックルを外してバンドを緩める
スキー中に痛くなったらまず、締めているバックルを緩めましょう。
ブーツを足に固定するバックルは比較的キツめに締めている方も多いです。もしかしたらそれが痛みの原因かもしれませんよ?緩めても痛みが強い場合は、バックルを全て外して、ブーツの上部にあるベルトを緩めましょう。
※ベルトも外すと滑走中にブーツが脱げる恐れがあり危ないです。
足に負担がかからない方法で滑降する
ハの字など、くるぶしなどがブーツに当たりやすい滑り方は足への負担も大きいです。
そんな時は横滑り姿勢をとりましょう。平地に立っているのと似たような姿勢なので、そのままゆっくりゆっくり降りてくれば少しは痛みが軽減されます。
降りたら休憩所でブーツを脱いで足を休ませたり、ショップで厚手の靴下を買ったり対策を講じましょう!
まとめ
スキーブーツは温めると柔らかくなる特性があるので、履く前に温めると履きやすくなります。また、厚手のソックスやパッドを持っていくと万一の痛みに備えることができます!骨格的にブーツに骨があたりやすい方は、ショップに行ってシェルを削ったり広げたりして自分仕様に変形させてください。
そして、滑っている中で痛みがひどく我慢できなくなったら、バックルを緩めて横滑りでズルズルゆっくり降りてきて足を休めましょう。