混雑しにくいスキー場の特徴・選び方と穴場ゲレンデを具体的にまとめました。
僕は学生時代、新潟・長野の複数のスキー場でインストラクターとして働いていたのですが、生徒さんに教えていると「危ないなー」と思うことが頻繁にありました。
・幅の狭いコースで横一列に座りこんでいるスノーボーダー
・急斜面をかっ飛ばしてくるスキーヤー
・直滑降でかっ飛ばしてくるちびっこ達
…と、混雑しているゲレンデには危険がいっぱいなので、常に全方向に意識を集中させていないと事故につながりかねないからです。
実際、生徒さんからも「空いているスキー場はありますか?」と質問されることが日常茶飯事でした。
安全かつ気持ちよく滑るためには、やはり空いているゲレンデに行く必要があります。
「ゲレンデの混雑を回避して、快適にスキーを楽しみたい!」そんなあなたのために、まずはゲレンデ選びのコツから説明していきます。
【こんな悩みをお持ちの方におすすめです】
①「こどもが小さいので、人の多いゲレンデは危ない」
②「周りの目を気にせず1人で練習したい」
③「人が多いゲレンデで1人だと周囲の目が痛い…」
④「リア充多くてムシャクシャする…」
目次
空いている「穴場」ゲレンデで滑るためのコツ3つ
どこであれ、空いているゲレンデには特徴があります。期間や場所の特性など、「穴場」の特徴を3つ説明します。
平日を選ぶ
『休日<平日』。混雑状況は、ほぼこれで決まります。テーマパーク等と同じで、平日と休日では混雑状況に圧倒的な差があります。
やはり、一般的に仕事や学業に励む大人や学生さんはどうしても週末に出掛けちですので、土日や年末年始、3連休を外すことで場所によってはガラガラなスキー場もあります。
僕もいつも平日を狙ってスキーしているのですが、基本的にリフトに1分も並びません。というより、そもそも並ばずに乗れる方が多いですね。
対して3連休ともなると5分以上並ぶこともかなりあります。たった5分とはいえ、寒い中で立って並ぶのは結構な苦行ですのでお気を付けくださいませ。
平日とはいえ、「バレンタインデー」「クリスマス」「春節(旧正月)」「冬&春休み」などは避けた方が無難。本当に何でもない平日を選びましょう。
ナイターに行く
時間的に余裕のある方、特に移動手段に車を使う方は、「ナイター」がおすすめ!
夕方15~17時ともなると多くの方が翌日の仕事や学校に備え、帰り支度を始めます。ツアーのバスも大体夕方に出発します。そして気づけば自分以外滑っている人がいない!みたいな状況になることも。
特に「平日or日曜日×ナイター」は鉄壁の組み合わせですね。また、ナイター券は通常の1日券の1/2以下であることが多く、料金をセーブしたい方にもお勧めですよ。
ただ、ナイター開催日はスキー場によって違いますので事前に調べてから行きましょう。そして寒いです。太陽のあるなしでここまで変わるのかというレベルで寒いです。とにかく厚着で挑みましょう。
アクセスが悪いスキー場を選ぶ
「新幹線で1本!」「東京から近い!」みたいなスキー場は平日でも混みやすいです。その分、山道を車で長―く運転してたどり着くようなスキー場は、結構空いています。それに加え、宿泊付帯施設がないスキー場となるとさらに混雑とかけ離れます。そりゃー当然ですよね!
行きの山道運転でめちゃめちゃ疲れる⇒スキー楽しいけどなんだかんだ疲れる⇒運転とスキーのダブル疲労感にぐったりしながらブラックガム大量摂取しながら運転…と。しんどくないですか???
だからみんな近場に行きたいのです。だから空いているのです。つまり、ここに勝機があるわけです!
ということでまとめると、「メジャーなスキー場を通り過ぎて、少し奥に行ってみる」意識を持つと穴場スキー場を見つけやすいですよ!
ただし、アクセスが悪く人入りが悪いスキー場は常に倒産と紙一重ですので、ネットに名前が載っていても、ちゃんと「現在営業しているかどうか」を気にしてくださいね。
穴場スキー場3選
以上を踏まえ、個人的におすすめの「穴場」をご紹介いたします。必ず空いているというわけではないので悪しからず…。
【長野県】黒姫高原スノーパーク
上信越道「信濃町I.C.」から5kmと、別にアクセスが悪いわけではない。でも宿泊施設が多くない&規模がやや小さいなどの要因もあり、みんな赤倉や妙高に行ってしまうのか、平日はかなり空いています。
また、リフト6本・コース11本と、コース数は多いものの、リフト1本につき2コースとかあるのでスキーヤーが結構分散するんですね。もはや上級コースともなれば、リフトに乗っているのが自分だけで前も後ろも誰もいない、なんてことも実際ありました。
その割にこぶ斜面やパウダーなど雪質・コースレイアウトの多彩さでスキーヤー・スノーボーダーを魅了しています。 ナイターはありません!
また、スキー検定(バッチテスト)対策専用のパックもある黒姫スキー学校は「白銀道場」としてベテラン勢の支持を得ていたり、プロスノーボーダー大竹延王さんプロデュースの広大なパークBlack Cosmos Park/ Cherry Parkがあったり、クロスカントリーのコースがあったり…。
なんというか…、非常にユニークでニッチなニーズにも応える攻めてるスキー場でもあります。最近パークなど力を入れてきているのでもしかしたらそろそろプチ黒姫ブームが起きるかも…?
【住所】長野県上水内郡信濃町大字野尻3807
【電話番号】026-255-3176
【URL】http://kurohime-kogen.co.jp/snow/
【長野県】白馬乗鞍温泉スキー場
ホテル併設なのですが知名度とアクセス面で「穴場」と言わざるを得ない、コース幅が広く初心者におすすめめのスキー場です。
「乗鞍」で検索すると「Mt.乗鞍スノーリゾート」が出てきますが、場所もアクセスもまったく違うスキー場です。松本市に近いMt. 乗鞍に比べ乗鞍温泉スキー場はアクセスが悪いですね…。
長野自動車道「安曇野IC」から約70分かかります。非常に空いている、穴場として名高いスキー場です。
リフト9本・コース12本と、比較的規模が大きく、幅が広く初心者向けのコースがあるものの、35°の急斜面や自然雪100%のふかふかパウダー、モーグルコースなどもあり、かなり充実した内容となっています。
「もう少しプロモーション頑張れば人来るだろうになー。もったいないなー。」といった感想で、大々的なプロモーションを始めないうちに行ったほうが良いスキー場の一つです。
【住所】長野県北安曇郡小谷村白馬乗鞍高原曇郡小谷村白馬乗鞍高原
【電話番号】0261-82-2811
【URL】https://www.hakunori.com/
【群馬】万座温泉スキー場
1980年代、映画「私をスキーに連れてって」でスキーブームをけん引したプリンスホテル系列の「万座温泉スキー場」。山道をひたすら上っていくというアクセスの悪さが響き穴場スキー場になりました。正直、日帰りは厳しいので宿泊ありきで行くのをおすすめします。
リスト4・コース14と比較的小規模なゲレンデですが、「雪質サイコー!!」と口コミでよく言われる最高のパウダースノーが売りです。アフタースキーとしては、土地柄やはり温泉が有名で、降り積もる雪を見ながらの入浴「雪見露天風呂」は最高ですね♪
小学生以下リフト券無料なのも嬉しいです。初心者コースが全体の40%を占めていたりと、初心者の方も練習にぴったりですよ!年末年始はナイターもあります。
【住所】群馬県吾妻郡嬬恋村万座温泉
【電話番号】0279-97-3117
【URL】https://www.princehotels.co.jp/ski/manza/winter/
まとめ
たとえどんなに混んでいるスキー場であれ、平日やナイター、アクセスの悪さなどをもとに行先選択・スケジュール建てすれば、非常に快適に楽しむことができます!
空いている「穴場」スキー場で安全に、そして周りの目を気にせず思いっきり滑りまくりましょう!
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